2009-01-01から1年間の記事一覧

2009年12月&通年のまとめ

魔裟斗の引退試合勝利を見届けたところで今年もあと1時間。 今年に入って、どうにもこうにも中身がスカスカになってしまった本ブログだが、それでもご愛読いただいている読者の皆様には、ただただ感謝するほかない。 12月の月間ページビューは約35000件弱、…

2009年の裁判例アーカイブ

毎年恒例のこのコーナーだが、今年に関しては日々の判例検討をあまりにサボり過ぎていて読者の皆様に合わせる顔がないような状態なので、現時点ではかなり貧弱なリストになってしまうことを、まずお詫びしなければならない*1。 いずれ書き足していくモノもあ…

「プロフェッショナル」を目指す人のための本。

元々自分は、「自己啓発本」のカテゴリーに属する類の本があまり好きではないのだが、最近、知り合いの法務の人間に勧められた↓の本を読んでみたら、結構得るところが多かった。 束の間の正月休み。プロフェッショナルとして会社の中で日々法務の仕事に挑ん…

止まらない「国民会議」旋風

以前、本ブログでも取り上げていた*1、今年8月の衆院選をめぐる「一票の格差」訴訟の高裁(第一審)判決が早くも出た*2。 そして、そこで示された判断は何とも衝撃的なものになった。 「今年8月に行われた衆院選は国会議員1人当たりの有権者数の格差(1票の…

0.17点差の重み。

最後の一枠をめぐって、歴史に残る戦いが繰り広げられた今年の全日本フィギュア女子。 最終グループの第1滑走者として中野友加里選手が登場し、ガチガチ感を随所に醸しだしながらも、素人目には最初の3ルッツ以外大きな失敗もなく「火の鳥」を滑り終えたよう…

ただもう恥じるしかない。

言うまでもなく有馬記念の話だ。 結果はご存じのとおり、テイエムプリキュアが14着。リーチザクラウンが13着。 軸馬と睨んでいたスリーロールスに至っては、向こう正面あたりで浅屈腱断裂で競走中止。 このブログに予想を書くと外れる、というのは、今に始ま…

一年の締めはピシッと決める。

今年は控え気味だった週末のレース予想だが、年に最後の「有馬」となれば、一応書いておかないわけにはいかない。 「今年の有馬はテイエムプリキュアの逃げ脚が炸裂する!」 まぁ、確率的には、鈴木明子が明日の全日本フィギュアのフリーで大逆転優勝するの…

新任判事補「99名」の謎。

今年ももうそんな季節なんだなぁ、と思う。 「最高裁は24日、司法修習を16日に終えた1992人中、99人を判事補として採用することを決めた。うち女性は33人で3分の1を占めた。閣議を経て、来年1月16日付で発令される。」 (日本経済新聞2009年12月25日付朝刊・…

捨てる神あれば拾う神あり?

本保芳明・観光庁長官(60)が来年1月4日で退任し、後任に大分フットボールクラブ前社長の溝畑宏氏(49)が就任することになった、というニュース。 年末から新年にかけての異動人事、ということもあって、新聞報道等では、「更迭」の見出しも躍っているのだ…

ユーミンの亡霊

クリスマス・イブにカップルで特別なイベントを仕掛ける、なんていうのは、バブル全盛期のいわゆる“ユーミン・トレンディ文化”の名残でしかないのに、あれから20年以上経って、まったく異なる価値観を持っているはずの20代の若者どもまでが、未だにそこから…

2009年活躍した弁護士ランキング

先日、本ブログで筆者が苦言を呈した*1こととは何ら因果関係はないのだろうが、日経本紙に「2009年活躍した弁護士ランキング」が掲載された(2009年12月24日付朝刊・第11面)*2。 企業法務部門のランク内弁護士の得票数の少なさの謎は未だに解けていないのだ…

ブックガイド2010

昨年の12月発売号で「法務のためのブックガイド」という新しいコンセプトの企画を打ち出した「BUSINESS LAW JOURNAL」*1が今年もやってくれた。 BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2010年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシス発…

松下PDP訴訟決着。

「規制改革」以降の雇用実態を批判する側の論者にとっては、ある種の“シンボル的事件”になっていた「松下電器PDP子会社に対する地位確認等請求事件」。 特に、大阪高裁が平成20年4月25日に、「1審原告が,1審被告に対し,雇用契約上の権利を有する地位にあ…

師走も残り僅か。

例年ならこの時期は、年内に納めなければならない仕事を片付けるための最後の追い込みをしてみたり*1、年内に事件を落としたがる裁判所に付き合って和解案の社内での最終調整をしてみたり、忙しいタイミングをわざわざ狙ってくるパテントトロール(もどき)…

光と影を超えて。

ここ数年、クラシックを目指すような“一流馬”が軒並み回避する傾向にあった朝日杯FS。 だが今年、千八の重賞勝ち、デビュー以来2連勝、という看板を引っ提げて臨んだローズキングダムは、間違いなくクラシックを賑わせるであろう馬だし、レースで見せた強さ…

東証の対応から垣間見えるもの。

先日、東京地裁で第一審判決が出た、「みずほ証券誤発注問題」。 本ブログでも取り上げたように、判決の内容自体は証券会社に随分と“優しい”中身のように思われるものだった*1から、控訴するとしたら被告(東証)の側だろう、と漠然と思っていた。 ところが…

毎年恒例のランキング発表、のはずが・・・

日経新聞が毎年年末に公表している「企業法務・弁護士アンケート」の結果が今年も、12月19日の朝刊に掲載されている。 だが、例年なら特集扱いで丸々1面使うネタのはずなのに、どこかおかしい。 掲載されている記事は、企業面(12面)の一角のちょっとした囲…

現職最高裁判事の死。

ここ数年はもちろん、結構昔から、筆者は最高裁の裁判官人事を、それなりに関心を持って見ていたのだが、こういうパターンはちょっと記憶にない。 「最高裁判事の涌井紀夫(わくい・のりお)氏が17日午後1時13分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。67…

8年ぶりに出た百選。

待望の『著作権判例百選[第4版]』が遂に店頭に並んだ。 著作権判例百選 第4版 (別冊ジュリスト)作者: 中山信弘,大渕哲也,小泉直樹,田村善之出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2009/12/17メディア: ムック購入: 2人 クリック: 55回この商品を含むブログ (18件) …

二回試験は変わったのか?

ここ数年、不合格者の人数増加ばかりが話題になっていた司法研修所の修了試験(二回試験)の合格発表。 今回の主な受験者は、法科大学院2期未修・3期既修生(新62期)。 「不合格者113人」という衝撃的な数字が躍った昨年よりも、さらに不合格者が増えるので…

記念すべき「3300勝」。されど・・・

武豊騎手が今日の阪神第1レースで、JRA通算3300勝を達成した。 自分がまだ合法的には馬券が買えない時代から凄い凄いと言われていた武豊騎手だが、当時はまだ1000勝に到達するかしないかくらいだったことを考えると、そこから積み重ねられたもの*1の長さ、重…

年賀状のCM

日本郵政グループが需要喚起のために必死になって流している小栗旬のCMのせいか、今年の年末は、 「住所教えて下さい」 と聞いてくる人が多い。 自分が新入社員の頃は、まだローテク時代、かつ個人情報鈍感時代だったから、住所の入った「緊急連絡網」などの…

あれよあれよと言う間に・・・

鳩山連立政権が誕生して以降、常識人には理解できないようなエキサイティングな発言やら施策やらが次々と飛び出してきて、毎朝、新聞を見るのが楽しみで仕方ないのだが(苦笑)、この記事にはいい意味で驚かされた。 「政府は9日、企業が公正取引委員会の課…

「弁護士バー」とロクラク事件

先月くらいから話題に上り始めた「弁護士バー」。 二弁が本当に「注意文書を出しちゃった」(苦笑)こともあって、最近では多くのネットニュースで取り上げられるような話題になってしまった。 弁護士会としては、弁護士法72条と職務基本規程第11条ないし第1…

レッドスターよ、永遠に。

夜遅く家に帰ってテレビを付けて、赤星憲広選手の電撃引退の報を聞く。 今シーズン終了後、選手会長の座を自ら退いた、という話を聞いた時に嫌な予感はしていたのだが、こんなに早くこの日が訪れるとは夢にも思わなかった。 一切涙を見せない記者会見。 だか…

二男坊と三男坊の明暗

昨年夏の旧長銀粉飾決算事件に続いて最高裁で弁論が開かれ、破棄自判による無罪判決が出る、というのが大方の予想だった旧日債銀粉飾決算事件。 だが、最高裁が下した判断は意外なものであった。 「旧日本債権信用銀行(現あおぞら銀行)の粉飾決算事件で、…

「企業内弁護士」という括りが消える日を信じて。

これからの法曹像を考える上で、読んでおきたい一冊がある。 今年の9月に公刊された↓ 企業内弁護士作者: 日本弁護士連合会弁護士業務改革委員会出版社/メーカー: 商事法務発売日: 2009/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る 自分はこれが…

この巡り合わせの悪さや如何。

ジャパンカップダートは、今の勢いの差そのままに、エスポワールシチーがちぎって圧勝。 2着、3着は、この秋古馬混合戦を席巻している3歳勢が占める、という想定内の結末となった*1。 JBCクラシックで、G1の最多勝記録を(密かに)更新していたヴァーミリア…

民法「平易化」のカギとなるもの。

日経紙の日曜日のコラムに、民法改正をめぐる論説委員(安岡崇志氏)からの「注文」が掲載されている*1。 冒頭で、穂積陳重の著作から、 「法典の文章用語は、平易簡明にして、成るべく多数人の了解し得べきを専一(第一)とせざるべからず」 「法文を簡明に…

進化するスケーター。

4年ぶりに東京で開催されたグランプリファイナル。 元々五輪本番に直結するような大会ではないし*1、今年に関しては、女子は浅田真央選手、男子はジュベール選手や復活したプルシェンコ選手が出場していない以上、「世界のトップ6」といっても迫力に欠けるメ…

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