2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2014年7月のまとめ

前半はワールドカップの喧騒の中で、別次元の名勝負の数々を心行くまで堪能することにありったけの時間を費やし、後半は「時差」の切り替えと、夏休みモードに突入する前の“やっつけ無茶振り”に手こずりながら、何とか生き長らえた・・・という感がある7月。…

「第三の法廷」が猛威を奮う時代に積み重ねられた不幸な事例。

今月初め頃の衝撃的な記者会見に始まり、連日のように何らかの話題が報じられている「ベネッセ顧客情報漏洩事件」。法務・コンプライアンス関係部門に身を置く者としては、こういう、世間に名の通った会社が“叩かれる”状況を目にしたときに、「リスク管理の…

実務家の勇気あるコメント

会社法改正案が成立した、ということで、どの法律雑誌を見ても、関連する特集がてんこ盛り、といった感がある今日この頃。法案が成立した、といっても、「会社法の条文を見ているだけでは実務はできない」のがこの業界で、施行規則が公表されない限り、「改…

(おって執筆予定)

景表法改正案の行方〜高まる懸念に打つ手はあるか?

以前、消費者委員会傘下の専門委員会が答申を出した際に、「新時代への突入」というフレーズとともに、このブログで取り上げたのが、景品表示法改正の動きだったのだが*1、日経紙の法務面に、現在の関係者の戸惑いぶりを上手にまとめた署名記事(渋谷高弘記…

世界を震わせた120分間の激闘。

W杯の期間中は、大抵、暇さえあれば(&部屋にテレビがあれば(苦笑))テレビにかじりつく生活になる自分だが、決勝戦の試合との巡りあわせはなぜか悪く、リアルタイムで最初から最後まで見られた、ということは、実はほとんどない*1。だから、8年前のジダ…

勇敢で美しかった敗者を称えたい。

とうとうブラジルのW杯も最後の決勝戦まで終わってしまった。個人的には、過去のW杯(真面目に見始めてからでも、もう何回目か分からない(苦笑))の中でも一番レベルが高く、エンタテインメント性にも優れた大会だったと思うだけに、夜更かし&早起きのコ…

魔法が解けた後の空しさ。

優勝候補と目されていたチームのエースが負傷で試合に出られない。キャプテンも累積警告で出場停止。負けたら終わりのトーナメント戦で、次は準決勝。 相手はライバルの強豪チーム。これが「ジャンプ」の某有名コミックの中の話だったら、他のメンバーが穴を…

許されざるフライング報道〜債権法改正をめぐって

もう、「いつ始まったのか」ということを忘れてしまうくらい長い間続いている、民法(債権法)改正の議論。2度のパブコメを経て、いよいよ法制審議会部会での議論も、改正要綱を取りまとめるための最終ステージに入ってきているのだが、それでも、いくつかの…

向かう先が見えない「営業秘密」法制。

発刊されてから少し日が経っているが、ジュリスト夏の知財特集、ということで、「特集 営業秘密その現状と向かう先」関連の記事を読んでみた。Jurist (ジュリスト) 2014年 07月号 (雑誌)出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2014/06/25メディア: 雑誌この商品を…

徹底的なリアリズムの先にあるもの。

名実ともに、“世界最高峰”と称するにふさわしい戦いの舞台となっているブラジルW杯2014。 フットボールの美しさと残酷さを思う存分堪能できた幸福な日々も、残りあとわずか。グループリーグから決勝トーナメントの1回戦くらいまで続いていたいかにも南…

華は消え、本当の勝負だけが残った。

決勝トーナメント1回戦は、派手な攻撃の応酬に、ゴールキーパーの再三の美技、と、「個」の輝きがいつになく際立っていたブラジルW杯だったが、準々決勝に入って、さすがに「優勝まであと何歩かの潰しあい」の色が一気に濃くなってきた。そして、4試合終わっ…

ラテンのリズムが熱すぎて・・・。

4年に一度、世界最高峰のチームが集まって、しかも、その“上澄み”のチームだけでノックアウト方式で戦うわけだから、W杯の決勝トーナメントの試合が面白いのは、ある意味当たり前、と言える。ただ、いつもの大会であれば、1回戦8カードのうち、1つや2つは…

惜しみなく明かされた模倣品対策のレシピ。

時々知財関係の特集が組まれるBusiness Law Journal誌だが、これまで多かった著作権関係のネタに代わり、今回は「模倣品対策」ということで、商標法、意匠法、不競法の特集を組んできた。BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 08月号 [雑…

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