2014-01-01から1年間の記事一覧

奇跡のCS突破と胸をよぎる複雑な感情。

“まさか”の出来事は、概して期待していない時に起きるものだが、それにしてもこんな展開になるとは・・・という結末で終わった、今年のセ・リーグクライマックスシリーズ。打の2枚看板、マートン、ゴメスに、投のメッセンジャー、呉昇恒、と優良外国人が揃…

この悔しさをバネに羽ばたけ・・・。

ミャンマーで行われていたサッカー男子のU-19アジア選手権。 先日のアジア大会でU-21代表が韓国に屈し、大会連覇を逃した直後だっただけに、その宿敵をグループリーグ最終戦で沈めた若き日本代表に賭ける期待は大きかった*1。しかし、決勝トーナメント初戦の…

Daisuke Forever...

今年の五輪が終わった時点で、何となく想像できていたことではあるのだが、いざ、ニュースとして報じられると、やはりひとつの時代の「区切り」を感じずにはいられない。 「フィギュアスケート男子で2010年バンクーバー冬季五輪銅メダリストの高橋大輔(28、…

本音と建前の狭間で。〜職務発明会社帰属案「当確」報道を前に

随分と長い間、議論が続けられている印象がある職務発明制度をめぐる問題だが、お馴染み、日経紙の「アドバルーン」が再び打ちあがった。 「社員の発明 報奨義務 /特許は会社に帰属 競争力底上げ /法改正へ」(日本経済新聞2014年10月11日付朝刊・第1面) …

ノーベル賞報道がもたらしたフラッシュバック。

#なぜか二重投稿になってしまったので、再投稿します。ブクマ、リンク等付けてくださった皆様、申し訳ございません。ノーベル賞ウィークが始まって間もない火曜日の夜に、突如として飛び込んできた日本の3氏*1によるノーベル物理学賞受賞のニュース。「青色…

届かなかった末脚と日本馬の目指すべき場所。

過去2回、オルフェーヴルが挑んで2年連続2着、という結果を残してきた欧州最高峰レース、凱旋門賞。 昨年は、勝ち馬との着差こそ開いたものの、日本のもう一頭キズナも4着に入線し、長年の日本競馬界の悲願達成まであと一歩・・・というところまで近づいたか…

2014年9月のまとめ

9月に入ってから、何度か土日以外の祝日が入ったこともあり、比較的、仕事以外に回せる時間を創ることができた。 おかげで、トータルアクセスは8か月ぶりに30,000件を越えて、34,000件弱、ユニークユーザーも24,000人弱。もちろん、「余裕がある」といえるほ…

克明に描かれた「企業の弁護士採用動向」の今。

月末のささやかな楽しみになっている、“Business Law Journal”誌の最新号を今月も入手した。BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2014年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン発売日: 2014/09/20メディア: 雑誌この商品を…

話題作の中に現れた“弁護士像”が示す、法曹と世間との距離。

秋の夜長に・・・ということでは必ずしもないのだが、最近、ちょっと仕事が落ち着いていることもあって、これまで積読にしていた、いくつかの本に目を通している。そんな中、普通に読むつもりだった文芸書の中に、格好のネタを見つけてしまったので、とりあ…

民事訴訟実務を知るための必読書

買い集めていた本の中に、「民事訴訟」に関する書籍(かつ去年から今年にかけて、比較的近い時期に出版されたもの)がたまたま複数あったので、夏くらいから読み比べてみていた。書籍のコンセプトや想定されている読者層は様々であるが、いずれも、「訴訟」…

「維新の会」商標をめぐる紛争と商標法4条1項6号該当性の判断基準時をめぐる論争

かつて、「維新」の旗印を掲げて大阪エリアを席巻し、あわや政権の座まで伺う勢いだった政治団体が存在した。 正確に言えば、まだ大阪ではそれなりの支持を得ているようだし、中央政党としても、まだ「日本維新の会」は辛うじて存続しているようだから、“過…

もう一度、鞍上で輝く姿が見たかった。

凄く残念、ただただ残念、というほかないニュース。 「日本中央競馬会(JRA)の佐藤哲三騎手(44、栗東・フリー)は16日、大阪市内で記者会見を開き、10月12日付で現役を引退すると表明した。同騎手は2012年11月24日の京都競馬で落馬。右大腿骨骨幹部骨折、…

「知財実務」の真の姿はここにある〜期待を裏切らなかった「セオリー」シリーズ。

レクシス・ネクシスジャパン社から出版された「企業法務のセオリー」という本を読んで、感動をそのままにエントリーを書いたのは、去年のGWだった*1。 そして、シリーズとしては、(おそらく)第2弾となるであろう、↓の本を、定期的に立ち寄る某書店の知財…

「課徴金」導入のもっと前に迫りくる脅威〜景表法改正をめぐって

昨年の“偽装表示”問題以降、一気に見直しの機運が高まり、今年に入ってからは不当表示等に対する「課徴金」導入も視野に入ってきている景品表示法。 このブログでも、何度か紹介してきているところであり*1、我らが日経新聞でも、ほぼ定期的(?)に、そして…

東電の不思議な対応。

福島原発事故から、ちょうど3年半くらい過ぎた頃、夕刊にひっそりと掲載されたニュースがある。 「東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、福島県大熊町の双葉病院に入院していた女性患者(当時83)が適切なケアを受けられず、避難先で死亡したとして、遺…

捲土重来を期す人にも、企業の実務家にもお勧めのシリーズ第2弾。

北大の田村善之教授が、若手の実務家と共著で「新司法試験対策本」として世に出された「ロジスティクス知的財産法」シリーズ。 2年前に世に出された「特許法」*1に続き、今年の春には第2弾として、「著作権法」も公刊されている。ロジスティクス知的財産法…

「アギーレ・ジャパン」のこれから。

極めて残念な結末を迎えたW杯の終戦からはや3ヶ月近く経ち、ハビエル・アギーレ新監督を迎えて新たな船出となった、サッカー日本代表。ちょうどNumber誌上でも「新監督に贈る日本サッカー再生計画。」と銘打った特集とともに、新監督の詳細なプロフィールや…

予定調和的な「合格者減」と、その先にあるより深刻な問題。

合格発表のシーズンを迎えるたびに、「問題点の指摘」が紙面を飾るようになってしまった悲しき「(新)司法試験」。 そして、今年も「合格239人減」と「合格率大幅低下」という結果だけが強調される状況になってしまった。 「法務省は9日、2014年の司法試験…

24歳のブレイクスルーには、まだ続きがある。

今シーズン最後の四大大会で、4時間超の熱戦の末、シード上位のラオニッチ、ワウリンカ、といった強豪選手たちを次々と倒し、日本人としては約1世紀ぶりのベスト4に進出。 そして、準決勝で、あのジョコビッチ選手を圧倒し、日本人のみならずアジア人として…

「規約」の著作権侵害が認められてしまった驚くべき事例。

「著作権法」を勉強し始めると、一番最初の「著作物性」の章に必ず出てきて、法務系の人間に大きなインパクトを与えるのが、 「『契約書』は著作権では保護されない」 というくだりである。中山信弘東大名誉教授の『著作権法』(有斐閣、2007年)においても…

産業界の「方針大転換」の行く末〜職務発明制度見直しはどこに向かうのか。

かねてから、当ブログで、「そもそも、なぜ法改正が必要なのか?」ということを問いかけてきた、特許法35条(職務発明に関する規定)の改正をめぐる問題が、いよいよ議論の最終章に突入しようとしているようである。 「特許庁は企業の従業員が発明した特許に…

「地図」が塗り替わるきっかけになるかもしれないニュース。

内閣改造の話題が世の中をにぎわす中、突如として日経朝刊の1面に、「ビジネス裁判所」なる見慣れない見出しが躍った。 「最高裁は2021年をメドに、知的財産や破産などビジネスに関連した訴訟を専門に扱う裁判所庁舎を東京都内に新設する。東京・霞が関にあ…

夕張の救世主は救われた。〜「melonkuma」商標権侵害訴訟

「メロン熊」(メロンクマ)といえば、財政破綻の危機に瀕した夕張を体を張って支える(?)ユルくないキャラクター・・・であり、“知る人ぞ知る”存在だと言えるだろう。どんなものか見たことない、という方がいらっしゃれば、↓の生々しいサイトをご覧いただ…

出戻りだって、いいじゃないか。

欧州に渡ったフットボーラ―の中でも「最大の成功者」の一人だったはずが、2013-2014シーズン、マンチェスターの地でまさかの苦しい立場に追い込まれてしまった香川真司選手。 W杯での不振と合わせて、見守る多くの日本人を心配させていたところだったのだが…

2014年8月のまとめ

7月の終わりに、やや楽観的な見通しを載せたのが、今となっては恨めしくなるくらい“達成感”が薄かった8月。 結局、中旬から下旬にかけて、重たい案件がドカドカ降ってきて、読もうと思っていた本は、ほとんど積読のままになってしまったし、見ようと思ってい…

大山は鳴動すれども動かず、そして、「約款」だけが残された。

2009年11月に法制審議会民法(債権関係)部会の第1回会議が開かれてからはや5年近くの歳月が流れ、実に100回近い会議*1での議論を経て、ついに、「債権法改正」が一つの節目を迎えることになった。 「法制審議会(法相の諮問機関)の民法部会は26日、消費者や…

第二次ベビーブーマーの複雑な心境

かつての隆盛を知る者としては、何だか切なくなるような記事が週末から新聞紙面をにぎわせている。 「大手予備校『代々木ゼミナール』を運営する学校法人高宮学園(東京・渋谷)は全国27カ所の校舎を7カ所に減らす方針を固めた。20カ所では2015年度以降の生…

ロンシャンへの架け橋が再びつながった瞬間。

勝利を信じて疑わなかったオークスで、痛恨の敗戦を喫して以来、3ヶ月ぶりのレースとなったハープスター@札幌記念。前走があまりに勿体ない負け方だったために*1、鞍上が一新されても不思議ではなかったのだが、無事、川田騎手がデビュー戦以来のコンビを…

「消費者裁判手続き特例法」の施行を見据えた論稿2本

昨年末に国会で可決、成立した「消費者の財産的被害の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律」、略して「消費者裁判手続き特例法」。 この制度のカギを握る「特定適格消費者団体」の認定・監督に関する指針をめぐって、まだ議論が続けられて…

藪をつついた末に出てきた残念過ぎる“折衷案”

産業構造審議会小委での議論もひと段落した中で、どこかで一言・・・と思いながら、なかなかこのブログの中で書くタイミングがなかった「特許法35条改正」問題だが、審議再開を見越して、か、日経新聞の法務面に、渋谷高弘編集委員*1の記事が掲載されたので…

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html