2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年4月のまとめ

今月は、年度も変わって、月の中盤くらいまではこちらの方に書きこむ余裕が(まだ)あったのだが、その後、いつもの如く、ドタバタで音無し状態になってしまった。1ヶ月のページビューは、28000件強、ユニークユーザーは、20000人超。 一年前に比べると、ま…

最高裁が示したファイナルアンサー〜JASRAC審決取消訴訟上告審判決

平成21年2月27日に公取委が排除措置命令を出して以降、独禁法関係者にとっても、知財関係者にとっても、常に注目の的となっていた「JASRAC事件」。審判に移行した後にまさかの取消審決が出たかと思えば(平成24年6月12日)、その翌年に、JASRACの競争者であ…

爆発する「親子4代」の血

先週、伏兵レッツゴードンキが眩惑的なレース運びで優勝し、“波乱”で幕が開けた今年のクラシック戦線。長年競馬を見ていると、「牝馬で荒れた時は、牡馬は人気サイドで収まる」(逆もまたしかり)というのが、クラシックの鉄則であるように思えてならないのだ…

応用美術の「常識」を覆した新判断〜「TRIPP TRAPP」幼児用椅子著作権侵害事件・控訴審判決

「(実用目的の)『応用美術』が著作物として保護されるか?」 というのは、著作権法の世界では、一大論点として長年議論されてきたテーマである。当ブログにおいても、過去に何件か、この点が争点となった裁判例を取りあげてきたし*1、最近でもカスタマイズ…

「監査等委員会設置会社」移行ラッシュの報に接して。

すったもんだの末に昨年改正法案が可決成立した会社法が、間もなく施行の時を迎えようとしている。 そして、そんな中、期せずして、「平成26年改正会社法」の目玉となりつつあるのが、「監査等委員会設置会社」制度である。某法律雑誌社のメルマガを見ながら…

「新しいタイプの商標」の出願件数に見る日本人の生真面目さ。

去る4月1日に施行された改正商標法に関し、「新しいタイプの商標」のネタを当ブログでも何度か紹介しているところだが*1、積極的に情報発信を行っている特許庁が、4月14日付で「新しいタイプの商標の公開商標公報が発行されました」というタイトルで報道発表…

“瀬戸際でキャッチフレーズを考える法務”ではダメなのか。

BtoCのサービスを展開する会社にとって、近年日々存在感を増しているのが「景表法」。今日の日経法務面でも、「企業、景表法対策に奔走」という見出しの下、景表法対応に追われる企業の様子のレポートが大きく掲載されていた。 「景品表示法に基づき、消費者…

桜の舞台で炸裂した岩田騎手の魔術。

桜が咲いた報に接したのはちょっと前のことになるが、ここ1週間くらい一気に寒さが戻っていたこともあって、自分の気分的にはクラシック開幕戦、というより、まだトライアル(?)というようなムードの中で迎えた今年の桜花賞。「牡馬よりも牝馬の方がキャラ…

「知財功労賞」表彰の微妙なタイミング

「発明の日」に合わせて毎年行われている「知財功労賞」の表彰。 今年も、平成27年度の表彰対象として、「知的財産権制度関係功労者」と「知的財産権制度活用優良企業等」それぞれの対象者・団体が発表されたのだが・・・*1。つい先日も、「新しいタイプの商…

民法714条の監督者責任をめぐる最高裁判決を過大評価することへのささやかな疑問

「子供が引き起こした事故で、親の監督責任が免除される基準を始めて示した」*1とされる最高裁判決が、大きな話題になっている。どこにでもありそうな一般民事事件、であるにもかかわらず、判決日が指定された時点で日経新聞が報じるなど*2、元々話題性が強…

蓋を開けてみたら、こうなった。

昨年の商標法改正により、さる本年4月1日から出願が可能になった「新しいタイプの商標」。どうなるかな、と思っていたら、今週になって、次々とデータが公表されている。まず、特許庁のホームページに掲載された「4月1日の出願状況」。 https://www.jpo.go.j…

カウントダウンの始まり。

学校を出て新生活に入る人にとっては極めて重大な一日だし、企業活動にとっても大きな節目となる日のはずなのに、前の日との違いがよく分からないまま淡々と過ぎていくのが、「4月1日」である。今年も、前々日の夜くらいまでは、「今日が4月1日だよ」という…

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