2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年12月&通年のまとめ

あっという間に過ぎていった1年、そして、最後の月も静かに終えた。 ページビューは15,700強、セッションは11,000強、ユーザーは7,000弱。途中からカウンターが変わったこともあって、単純比較はできないのだけれど、通年でのページビューは20万件に届かず、…

沈黙の一年を振り返って

毎年、年の終わりには反省ばかりが心をよぎるから、ブログにも景気の悪いエントリーをあげてしんみりと年を越すことが多い。今年もその辺はさほど状況は変わらないのだけど、実のところ仕事の方では山あり谷あり、いろいろありすぎて、バタバタした感覚のま…

「相続登記の義務化」は事態を解決できるのか?

債権法改正もようやく軌道に乗り、家族法改正も大詰めを迎えている中、今年に入ってから「物権法」に関わる法改正の動きが浮上している。元はと言えば、こんな狭い国なのに、土地建物が効率的に利用されていないのではないか、という問題意識に起因する話で…

Stay hungry...

「有馬記念の後も〜」がCMのネタにもされてしまった、今年の中央競馬の変則開催。確かに2週間丸々競馬がない、というのは、関係者にとっては不健全なことのかもしれないが、個人的には、「紅白歌合戦」の後に「FNS歌謡祭」を見て年越しをするようなもので、…

決して踊らすことなかれ〜日本の特許戦略が向かうべき道

ここ数年、知財業界をザワザワさせてきた「プロパテント・ルネッサンス」*1の動きも、左右両極の激しい水面下の攻防の末、ようやく落ち着きを見せてきた感がある。そんな中、毎度おなじみの一橋大・相澤英孝教授の論稿が『経済教室』に掲載された。 「次世代…

「経験」と「想像力」の間にあるもの。

年末、それも平成30年を目前に控えた年の瀬、ということもあって、どこのメディアでも比較的骨太な特集記事を見かけることが多いのだが、そんな中、日経朝刊に塩野七生氏の1面ぶち抜きインタビュー記事が掲載された。彼女の著作を全て読んだわけではないが、…

戦いの後の明暗とこれから。

4年に一度の大舞台に向けた熱い氷上のバトルも、土日で全て決着がついた。 「日本スケート連盟は24日、全日本選手権終了後に選考会を開き、平昌冬季五輪のフィギュアスケート代表を発表した。男子は全日本覇者の宇野昌磨(トヨタ自動車)、同2位の田中刑事…

キタサンブラックを“伝説”に押し上げたもの。

久しぶりにクリスマスイブの開催となった今年の有馬記念。 古馬の看板馬として国内で活躍を続けてきたキタサンブラックの引退レース、ということで、中山競馬場はいつになく異様な雰囲気に満ちていたように見えた*1。昨年は年度代表馬のタイトルこそとったも…

「4年に一度」ゆえの運命の悪戯。

平昌五輪シーズン、ということで、例年以上に緊張感高まる雰囲気の中で行われていたフィギュアスケート全日本選手権。男子は羽生結弦選手が2年続けての欠場となり、優勝争いは今期も絶好調の宇野選手でほぼ決まり。 そして、羽生、宇野両選手のレベルが飛び…

マンネリ化した余興とそれに踊らされる人たち?

毎年、法務面にこの特集が載ると、今年も終わりだなぁ、と思う。 「日本経済新聞社が実施した第13回「企業法務・弁護士調査」で、回答企業のほぼ半数が、弁護士を社員などとして雇う「インハウス(企業内)弁護士」を3年以内に増やす予定であることが分かっ…

規格外の強さと一抹の不安と。

阪神に舞台を移して4度目の開催となった朝日杯フューチュリティステークス(朝日杯FS)。 武豊騎手が制覇していない数少ないG1の1つ*1ということで毎年注目が集まるレースでもあるが、今年は騎乗馬が早熟短距離血統のアサクサゲンキ、という時点でその興味…

施行に向けたカウントダウンの始まり。

いつになったら決まるんだろう、という思いで見守っていた人も多かったであろう改正民法の施行日が、ようやく決まった。 「政府は15日の閣議で、企業や消費者の契約ルールを定める債権関係規定(債権法)に関する改正民法を2020年4月1日に施行すると決めた…

近づいた世界は幻だったのか?

昨年末、サトノクラウン、モーリスが2つのビッグレースを制したニュースを聞いた時は、日本競馬も再び・・・と思ったものだったが、今年は香港ヴァーズ、香港カップともに「3着」(トーセンバジルとネオリアリズム)が最高着順、という結果に終わってしま…

NHK受信料訴訟・大法廷判決が残した禍根。

ここ数年、何かと話題になることが多かったNHK受信料の支払いをめぐる訴訟。 特に、受信契約を締結していない「受信設備設置者」に対して、NHKが契約締結を前提とした受信料支払いを請求できるのか、という問題は、実務上も法理論上も様々な論点を孕んでおり…

日本の個人情報保護法制はどこに向かうのか?

今年の5月に改正個人情報保護法が施行されてからはや半年。 「個人情報保護委員会」は既に一元的な規制機関としての地位を確立し、改正に合わせた解説書の類も巷にあふれているが、世の中で何かが大きく変わった、という空気は全くない。今回の改正法が、こ…

今週も語られたのは外国人騎手の手綱捌きばかりなり。

ジャパンCが終わって開催が変わっても、「外国人騎手」が巻き起こす旋風は一向にやむ気配がない。 日本国内を主戦場とするルメール騎手やM・デムーロ騎手の話題であれば、もはや「外国人」というカテゴリーで語る必要もないのだが、ここのところ話題になっ…

ようやく辿り着いた頂点〜フロンターレ、10年越しの凱歌。

一時期はアントラーズがほぼ優勝決定、というムードだったJリーグだったが、最後の最後で2戦連続スコアレスドローで急ブレーキがかかった常勝チームを尻目に川崎フロンターレが怒涛の3連勝を飾り、勝ち点で並んで得失点差で逆転、という見事な逆転優勝劇を飾…

2017年11月のまとめ

とうとう今年も残すところあと1ヶ月。ついこの前、新しい年を迎えたと思っていたのに、もうこれだ。日本シリーズが終わり、Jリーグも最終盤に差し掛かり、先走った2020年からオリンピックイヤーのウィンタースポーツの方に何となく話題が向き始めた2017年の…

淡々と引き起こされた波乱。

宝塚記念で潰えかけた夢と伝説が、超不良馬場の天皇賞で再びよみがえり、「年内残り2レース」の掛け声の下、日本代表としてジャパンカップに歩みを進めたキタサンブラック。 レース前のインタビュー映像等を見る限り、関係者にざわついた雰囲気は感じられな…

ようやく日本が取り返した栄冠。

浦和レッズが、ホームでサウジアラビアの古豪アル・ヒラルを撃破し、ACLチャンピオンズリーグ優勝という偉業を達成した。日韓W杯の頃に今の大会名称になり、それまで強かった中東、韓国勢を押さえて浦和レッズが頂点に立ったのは2007年のこと。 その翌年もガ…

美しき“ハナ”の差。

それまで「外人」扱いだったミルコ・デムーロ騎手が、日本の騎手試験に合格し、腰を据えて日本で騎乗できるようになったのは2015年のこと。その年には早速ドゥラメンテでクラシック2冠制覇を達成し、最多賞金騎手に輝くなど申し分ない成績を残したのだが、最…

表層的な批判からは何も生まれない。〜神鋼報告書への批判に物申す。

先月の会見での第一報公表以来、「他山の石」事象として注目を集めてきた株式会社神戸製鋼所の「品質」問題だが、先週金曜日(10日)に「当社グループにおける不適切行為に係る原因究明と再発防止策に関する報告書」と題する社内調査の報告書が世に出された…

決して「悲しい」なんていうなかれ。

いつの間にかルメール騎手の手に落ちたドバイG1馬のヴィヴロスが人気の中心となっていたエリザベス女王杯だったが、スローな展開の中、先行したクロコスミアを最後に捕まえ、ミッキークイーンの火を噴くような追込みを交わしきったモズカッチャンが、初めて…

不敗神話が消えた後に始まりそうな伝説。

権藤監督が率いる横浜ベイスターズが38年ぶりの日本シリーズ優勝を飾り、「不敗神話」を揺るがぬものにしたのは1998年のこと。 それからずいぶんと長い時が流れ、親会社は変われど定位置は「最下位」というシーズンが続いた時もあった。そんなチームが、ラミ…

2017年10月のまとめ

日一日、めまぐるしい平日に追いかけられ、週末に襲ってくる台風をやり過ごすうちに、あっという間に今年も残り2カ月、というところまで来てしまった。総選挙もあったはずなのに世の中は何もなかったかのように淡々と動き、ペナントレースで圧倒的な強さを誇…

“超不良馬場”が引き出した真の力。

先週に続いて日本列島に台風が接近し、芝コース、というよりは、「全面水壕障害」といった感のある状況の中で行われた天皇賞・秋。週末、雨が降り続くとわかった時から、過去の重・不良馬場で実績のある馬(例えばネオリアリズムとかディサイファとか)が強…

「コンプライアンス」の価値観を見直す時。

神戸製鋼の品質問題の影に隠れがちだった自動車メーカーの「完成検査」問題だが、予想どおり日産に続く第2弾としてSUBARUの話が出てきて、またしても「大規模リコール」ということに相成った。もっとも、こちらの方は、一見「品質」問題のようだけど実質的な…

そしてまた、盛り上がらなかった国民審査。

公示日直前くらいまでは、「久々に盛り上がるかな」という期待を一瞬抱かせてくれていた衆院選も、結果的には元最大野党だった議員さんたちが大量に「ただの人」になる、という結果を招いただけだった。今回の敗因として、「排除します」発言がやたらクロー…

奇跡、というよりは必然。

衆院選の投票日に台風の接近が重なって、大荒れ模様だった日曜日。 前日から降り続いた雨は、芝生に水をたっぷりと含ませ、単なる「不良」馬場を超えて各馬の前に立ちふさがる。1000万下条件の芝1800mの勝ちタイムが1分52秒1、準オープンの芝1200が1分12秒…

藤田騎手がこじ開けた「20年」の扉。

昨年、JRA16年ぶりの女性騎手としてデビューしてから注目を浴び続けている藤田菜七子騎手が、遂に記録の上でも、歴史の扉をこじ開けた。 「21日、藤田菜七子騎手(20)が新潟競馬11R飛翼特別で10番人気ベルモントラハイナ(牝6・和田)に騎乗し1着となり、…

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