2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年10月のまとめ

今年に限ったことではないが、一年の4分の1を切る時期になると、日々の過ぎゆくスピードが一段と早くなっていく。連日飛び交う「規制改革」の掛け声、何が目的なのかすら分からなくなりそうなカオスの中にある「Go To...」、そして遅れて始まったスポーツ…

人生の中で「挑む」ということ。

日本経済新聞の朝刊に、自分が生まれる前からずっと掲載され続けている定番コラム、「私の履歴書」。月替わりで繰り広げられる連載の中でも、いわゆる「企業人」の方が主役になっている時は、書かれていることだけではなく、「書かれていないこと」の裏読み…

今必要なのは冷静な議論~ジュリスト・個人情報保護法改正特集より

ここのところ法改正特集が続くジュリストだが、今月発売号は「2020年個人情報保護法改正」の特集だった。ジュリスト 2020年 11 月号 [雑誌]発売日: 2020/10/24メディア: 雑誌2015年改正で一息ついたと思ったのもつかの間、海の向こうでGDPRやらCCPAやらその…

結局、誰も勝者にはなれなかった。

創業から約半世紀の名門家具メーカー、大塚家具が”親子喧嘩”で有名になったのは今から遡ること5年ちょっと前の話。社長を一度退いた後に返り咲き、定時株主総会で自らの父親と対峙して一躍時の人となったのが、大塚久美子社長だった。ここ数年は、有名企業で…

誕生した若き連邦最高裁判事をこれから待ち受けるもの。

連邦最高裁の最年長判事の訃報に接してエントリーを上げ、「後任選びはどうなるかな・・・」ということをボソッと書いたのは先月のこと。k-houmu-sensi2005.hatenablog.comあの時は、さすがの大統領も、それを支える共和党も、選挙を控えて多少は自重するの…

クジを引き当てること&引き当てられることだけが幸運ではない。

こんな年だから、なのか、今年はこれまでしばらく気にしていなかったようなニュースにも目を向けることが増えた。典型は、これまでシーズン終盤の数試合と日本シリーズくらいにしか興味が湧かなかったプロ野球の結果がなぜか毎日気になるようになってしまっ…

快挙の記憶をより深く刻み込んだ「クビ差」

第81回菊花賞。牡馬クラシックの最終戦だが、勝つ馬は最初から決まっていた。2枠3番・コントレイル。既に皐月賞、ダービーの2冠。しかもデビューからGⅠ3戦を含めて未だ負けなしの6連勝で、いずれのレースも完膚なきまでの圧勝・・・とくれば、逆らうなんてと…

派手なリーク記事の裏で地道に積み上がる利益。

10月も終わりに近づくこの時期。週が変われば3月期決算会社の中間決算を中心に、続々と決算短信が開示される3週間に突入する。そしてこういうタイミングになると決まって出てくるのが「決算リーク」。今週話題になったのは、大手航空会社に関する”巨額赤字の…

またしても繰り返されるこの仕打ち。

遅れて始まったプロ野球も、なんだかんだと順調に試合を消化して、気が付けば最終盤に差し掛かっている。セ・リーグは、開幕してからずっと独走している東京の某球団がこのまま走り切って終わりそうな気配だし、パ・リーグの方も、一瞬混戦模様になったもの…

これが頂点を極めた者の宿命ということは知りつつも・・・。

既に今日は様々なところで話題になっているが、改めて、ということでこのニュースである。 「米司法省は20日、反トラスト法(独占禁止法)違反で米グーグルを提訴した。ネット検索市場での圧倒的な支配力を利用し、自社サービスを優遇する契約をスマートフォ…

「パフォーマンス」を超えたところにあるのが本当の改革。

9月に新政権に代わってから、「改革」の掛け声がやたらけたたましく響くようになった。最近は、内閣支持率も政権発足当初と比べて随分落ちてきているから、巻き返しを図るべく、今後もますます看板大臣たちの”一声”があちこちで響き渡ることになるのだろう。…

この歴史的瞬間を包んだもの。

競馬である以上、どんなレースでも波乱はあるし、「絶対」と言われた馬が沈むことだって一度や二度ではない。そして、本命馬が人気になればなるほど、心のどこかでそれを期待してしまうのが、長くかかわって来た者の性だったりもする。だが、少なくとも今日…

上告審判決を見ただけでは分からないもの~「待遇格差」をめぐる最高裁判決5件の意味。

前々から注目されていた旧労働契約法20条、労働契約の期間の有無により労働条件に不合理な相違を設けることを禁じる*1、という規律に違反するかどうかが争点となった訴訟について、今週、相次いで最高裁判決が出された。多くのメディアも、それに接して情報…

ここからが正念場、再び・・・

「ここからが正念場」というタイトルをエントリーに付けるのは、今年に入ってから2度目のことである。前回は2月も末に差し掛かる頃の話。k-houmu-sensi2005.hatenablog.comいま改めて見返すと、見通しが楽観的に過ぎたなぁ・・・と思うことも多々ある一方で…

永遠に残る記憶の中のメロディライン

月曜日に飛び込んできた著名作曲家の訃報。そして、速報記事で紹介された曲名に刺激されて動画サイトを訪ね、そのままハシゴして寝不足のまま今日の朝を迎えた方も多かったのではなかろうか。 「「また逢う日まで」「ギンギラギンにさりげなく」など、昭和期…

「1,651人」からの一歩

しばらく「無観客」を貫き通してきた中央競馬が、遂に7か月半ぶりに一般入場再開、という政策に舵を切った。既に度々ご紹介しているとおり、「馬券の売上」という点ではコロナ前に全く見劣りしない、というかむしろ上回っている状況でもあえてこのタイミング…

欲張りすぎた質問? 実らなかった「緑色円環配置構成」のアンケート調査

裁判所の「知的財産裁判例集」のコーナーに一度アップされたものの、誤記等の修正のためかすぐに消え、今週になってようやくサイトに再アップされた商標の審決取消訴訟の判決がある。当事者の主張の表現を借りるなら「緑色円環配置構成」の周知著名性の評価…

気持ちはよく分かるのだけれど・・・~経団連株主総会オンライン活用提言より

怒涛の「株主総会2020」は、6月期決算会社の開催やギリギリまで引っ張った継続会等もほぼ一通り終わった、ということで、既に総括と来年に向けた「提言」が行われるフェーズになってきている。そんな中、日本経済団体連合会より、「株主総会におけるオンライ…

それでも「テレワーク」は確実に定着していく。

昨日の日経紙朝刊に掲載された「テレワーク」の記事。 「テレワークが新しい働き方として定着する中、仕事の生産性を巡る評価が分かれてきた。コミュニケーション不足の懸念から伊藤忠商事は社員の出社を促す一方、日立製作所などは多様な働き方の選択肢とし…

押し寄せる波に気づかない危うさ。

案の定・・・ではあるのだが、いよいよ最後の波が大きくなり始めた、そんな気がしている。先月の終わり頃のエントリーで呟いた例のやつ。k-houmu-sensi2005.hatenablog.com今のところは、まだ海の向こうの大統領の入退院劇だったり*1、海の向こうの偉大な日…

それは「ローンの組み方」以前の問題。

海の向こうのかの国のみならず、遠く離れた日本まで大統領の一挙一動に振り回される・・・そんな週の始まりになってしまったが、今日、個人的に凄く引っかかったのは、日経紙の1面に大きく掲げられた以下の記事だった。 「定年退職後も住宅ローンを返済し続…

「凱旋門」に勝った日。

抽選、しかも一人一席、という厳しい条件付きとはいえ、いよいよ来週から競馬場への入場も解禁となる我らが中央競馬。ゆえに、長く続いてきた「無観客」競馬も今週の開催がおそらく最後、という節目の時を迎えることになったのだが、そんな状況で迎えた4回中…

今こそ、地に足の付いた議論を。

今年の夏くらいから、新型コロナ下で溜まりに溜まったフラストレーションを晴らすがごとく、「法務の未来」を前向きに語ろうとするウェビナーの類をあちこちで見かけるようになった。それ自体は決して悪いことではないし、後ろ向きな思考に陥るよりは、前向…

何がフェイクで、何が真実からすら分からなくなりそうなカオス。

前日の「市場ストップ」の混乱も無事一日で収まり、当然ながら日経平均は朝から順調に上げ。 「2日の日経平均株価は前日(9月30日終値を10月1日終値と認定)と比べ109円68銭高い2万3294円80銭で始まった。上げ幅は一時前日比180円高に達したが、その後はやや…

たぶん、これまでで一番ドラスチックで、ドラマチックな季節の始まりの日に。

2020年10月。様々なことが年初のスケジュール通りに進んでいたら、今頃は五輪が終わって各種経済指標が黄信号、赤信号を灯し始め、「長期安定政権」を揺るがす様々な爆弾が火を噴き始める・・・そんな季節になっていたはず。だが現実には、COVID-19という特…

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