2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2022年9月のまとめ

ちょっと涼しくなったと思ったらまた暑さがぶり返し、ようやく秋空か~と思ったら台風襲来でべた付くスコール、と、今年もなかなか空模様の方向性は見えない一か月だったのだが、終わってみれば、季節はもう確実に「秋」。そして、仕事の方も既に一年の締め…

「象徴」を失ったこの国の行く末

静かな秋の平日。山手線の内側は、もっと物々しい雰囲気になっているかと思ったが、ホットスポットをちょっと外れれば、警備の人々の姿を見かけることもなく世の平和は保たれていた。メディアはもう何日も前から、「世論を二分した」と騒いではいたが、実態…

波乱の秋が幕を開け。

様々な地殻変動が起きる中、今年も冬、春、夏と乗り切ってきた中央競馬。秋になればさすがに・・・とばかりに、中央開催に戻った最初の週、3つの重賞全てを1番人気馬が勝った*1のを見た時は、「今年もいつもの秋競馬か」と思いかけたのだが、JRAアニバーサリ…

情報提供サイト上での商標使用をめぐる”紙一重”の判断。

諸般の事情で、今年に入ってから商標法26条1項各号周りの判例、文献を調べる機会がやたら多くなっているのだが、最近アップされた裁判例の中にも、商標法26条1項6号をめぐって興味深い判断が示されている事例を見つけたので、備忘代わりに挙げておくことにす…

常識は簡単に覆る。

日本では短い一週間、なれど、世界的には金融市場が大きくうねっていた中で、一日に二度も”あり得ない”ことが起きた。一つ目は、この世界的な利上げラッシュの中で、わが国の中央銀行が下した「大規模緩和維持」の判断。これまでの黒田総裁の強気すぎる振る…

一つの「決断」の重み。

何も世の中で多くの人々が一息ついている三連休の中日に、こんな記事載せなくてもよいのに・・・と思ったのが、日経紙朝刊1面の↓の記事。 「中部電力やオリックスなど複数の日本企業が東芝に出資する検討を始めたことが17日、わかった。東芝は株式非公開化を…

「インバウンド神風」はまた吹くか?

先週の後半くらいから回復基調にあった株式市場は、米国CPIの上振れとそれに起因する引き締め観測により、一瞬にして冷え込んだ。日経平均も水曜日に800円近く下げ、今日になってもリバウンドには程遠い、という状況である。だが、そんな中、資源系と並んで…

「銀行振込」は絶対的な選択肢なのか?

よほどの”記事日照り”だったのか、なぜか昨日、日曜日の朝刊の1面に載ったこの記事。 「政府は給与をデジタルマネーで受け取る制度を2023年4月にも解禁する方向で最終調整する。労働者側は決済アプリの口座に直接給与が入り、日常の買い物に使える。世界に遅…

これぞ「ノンフィクション」の醍醐味

いろいろな反動で、ここのところちょっとぼんやり気味で過ごす日も多かったのだが、Number最新号の特集と、そこから引っ張られての「ノンフィクション2冊比べ読み」は最高の知的刺激になった。Number(ナンバー)1058・1059合併号[雑誌]文藝春秋Amazon雑誌の方…

また一歩近づいたのは、いつか誰かが夢見た理想かそれとも制度の終焉か。

一年前の時点で大方予想できたことではあったのだけれど、それにしてもなぁ・・・というため息。 「法務省は6日、2022年司法試験に、前年比18人減の1403人が合格したと発表した。合格者数は右肩下がりで、旧司法試験から新試験に完全移行した12年以降で最少…

拡張される「保護」と、そのエンフォースメントに向けられる疑義。

週明け早々、我らが日経紙の1面に躍る記事を見て、ひっくり返りそうになったのは自分だけだろうか。昨今のトレンド、「フリーランスの保護」もここに極まれり、といった感じのニュースである。 「政府は組織に属さずフリーランスとして働く人を下請法(略)…

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