今年もまた通り過ぎて行ったこの季節

法曹界にとっては長らく「年末の風物詩」となっている「企業法務税務・弁護士調査」。今年も12月初めくらいから電子版で記事が飛び、月曜日の日経法税務面を3週くらいにわたってジャックしてフィナーレを迎えようとしている。恒例の「ランキング」自体は最初…

主なきグランプリでダービー馬が見せた意地。

今年もめぐってきた年末の大一番、第68回有馬記念。本来なら、新型コロナ禍も完全に明けた今年、3世代にわたるダービー馬をはじめとするGⅠ馬たちがずらりと顔を揃え、場内に詰めかけた大観衆の後押しも受けて、これぞシーズンの締めくくり、とも言うべき華や…

欲を言えば、もう少し余韻に浸りたかった。

何か凄いものを見て心が震えた時はすぐに書き残さなければだめだ、ということは、身に染みて分かっていたつもりなのだけど、またしても後悔。先週末、「あの瞬間」を見終わった後、一つの勝利のあまりのスケールの大きさにぼんやりとし、我に返ったのち、慌…

2023年11月のまとめ

本当に毎度毎度のことなのだけど、気が付けばまた月末。そして驚くべきことに、今年もとうとう残すところあと1ヶ月、となってしまった。様々なところから飛んでくる仕事に忙殺され、週末に向けてため込んだあれこれを消化できぬまま、翌週へ、また翌週へ、と…

藪の中で始まり、終わった戦いは何を残したのか。

今月初めに報じられたものの、詳細に不明な点が多かったためにしばらく寝かせていたのが↓のニュース。www.nikkei.comこれが出る直前に「一部の事件で結審、損害論に入らなかったため日本製鉄側の敗訴濃厚」という趣旨の記事*1が掲載も出ていただけに、原告側…

「代打」が決めた美しい勝利。

今年の安田記念馬、ソングラインこそ不在だったものの、シュネルマイスター、セリフォス、ダノンザキッドといった常連馬たちに毎日王冠、富士Sといった前哨戦の上位馬がずらっと顔を揃えて、豪華メンバーゆえの混戦模様となっていた今年のマイルチャンピオン…

判決文に現れる個性

何となく注目していた「宮本から君へ」事件。この日、最高裁で高裁判決を破棄して、助成金不交付処分を取り消した、というニュースを見て、おっ、と思うとともに、要約された判決要旨を聞きながらもしかしたら・・・と思っていたら、やっぱり第二小法廷の判…

「最強牝馬決定戦」も今や昔。

「エリザベス女王杯」と言えば、かつては3歳(当時4歳)牝馬三冠レースの最終戦。その後、秋華賞の創設に伴い、3歳馬と古馬が相まみえるレースへと変容を遂げたが、それでも牝馬にとって「最強」の称号を得るためのレースであることに変わりはなかった。だが…

「株式上場」の持つ意味

株式市場への上場をめぐっては、今年の夏以降の「プライムからスタンダードへの移行雪崩」のような事象もあったし、MBOによる非公開化の例だけでも、東芝を筆頭に最近では決して珍しいことではなくなっているから、そんなに驚くことではないのかもしれないが…

制度改革20年の到達点。

昨年の合格発表後に書いた↓のエントリーが届いた、というわけでは決してないのだろうが、今年の司法試験に関し、ここ数年のトレンドが大きく変わった、ということが報じられている。k-houmu-sensi2005.hatenablog.com 「法務省は8日、2023年司法試験に1781人…

38年間、という歳月の濃淡

その瞬間はTverのアプリで見た。「1985年以来二度目の日本一」というニュース速報の見出しも何度も確認した。だが、何時間か経っても、未だに実感がわかないのは、軽く回ったアルコールのせいだけでもなかろう・・・。 遡って1980年代、沿線でもないのにクラ…

2023年10月のまとめ

毎月、月末になると同じセリフでリピートしているけど、ホントに今年は時間が過ぎるのが早い・・・。 そして、忙しさも異次元・・・。ということで、振り返りもほとんどできない状況ではあるが、ページビュー7,000弱、セッション5,000強、ユーザー3,000弱、…

世界最強馬の意地と、この先の未来と。

3年前のアーモンドアイを超える単勝1.3倍。昨年のこのレースからの怒涛の連勝街道を見れば、今年の天皇賞(秋)の出走馬の中でイクイノックスが一番強い馬であることは容易に分かっていた。 だが、これほどまでとは・・・。「世界最強馬」の引き立て役になる…

定番の憲法判例に投じられた一石

ここのところ世の中の動きが何かと慌ただしいのだが、最高裁でも月に二度の大法廷判決、というのはなかなかのインパクトだった。特に話題になっている「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」の違憲判断(最大判令和5年10月25日)*1に関しては、…

「強い馬」が勝つレースだからこそ。

昔から「強い馬が勝つ」と言われ続けてきたのが牡馬三冠最後の一戦、菊花賞。とはいえ、芝3000mという競走条件の設定がサラブレッド界のトレンドから乖離して久しい今となっては、(三冠がかかった馬を除けば)「本当に強い馬」は天皇賞やらマイルCSやらの古…

勝つことを「当たり前」にしてしまった人馬の強さと美しさ。

単勝1.1倍、誰もが勝つと信じた馬が順当に勝った、というただそれだけの話。だが、それを当たり前のようにやってのけたところに、今年の「三冠牝馬」の凄さはあった。競馬に絶対はなく、どんな馬にも死角はある。だからこそ、ずば抜けて本命視される馬がいる…

足りなかったものと、今度こそ、の期待。

4年前の再来を・・・という思いむなしく、ラグビー日本代表のW杯は終わった。何でもかんでも煽り立てるメディアの雑音を差し引けば、今大会の代表の前評判がそこまで高かったわけではない。戦前のテストマッチでは連戦連敗。「本番」で放り込まれたグループ…

「10年後」の景色。

今年の春からずっと楽しんできた日曜朝の至高の90分が今日、完結した。「あまちゃん」(再放送)本放送から10年。中盤に訪れる様々な急展開も、最後のオチも全部分かっている。 軽快なオープニングの音楽も15分ごとに6回繰り返されると、普通は耳障りになる…

2023年9月のまとめ

今年は毎月こんな感じ、ではあるのだが、9月もいろいろと心の中で思ったことを、何一つ表現できないまま過ぎていった。自分の「書く」時間を奪っているのが、様々な仕事の負荷だけでなく、長年の憂さを晴らすように平日も休日もお構いなしに飛び込んでくる会…

セルフジャッジの危うさ

そろそろ秋の気配も・・・という期待むなしく、外を出歩けば依然として蒸し暑さだけが襲ってきたこの三連休。そして、そんなさ中のラグビーW杯。連休最終日の早朝にはプールDで戦う日本代表にとっては最大の強敵、イングランド戦もあったのだが、4年前とは違…

あっけなく訪れた歓喜。

今月に入って、日々アプリで試合結果を眺めるたびに「負けてないなぁ」ということには薄らぼんやり気付いていた。地上波のテレビのニュースは見なくなって久しいし、周囲に同類がいるわけでもないから、”ムード”がどんなものかは全く察しがつかなかったが、…

2023年8月のまとめ

1か月、というのは長いようで短く、短いようで長い。ついこの前書いたと思っていた月締めのエントリーがまた巡ってきた、というのは、「短さ」を象徴するような話だし、その間、企業法務関係でいろいろと美味しいネタはありながらも、触れることすらほぼでき…

○○年ぶり、の数字に感じた衝撃。

丸々一週間くらい続いた深夜のTVer生活。PCで作業をしながらほんの僅かな視線の移動だけで臨場感ある映像を楽しめる。 そんな便利さを最大限享受できたのが今年のブダペスト世界陸上だった。五輪前年の開催、ということで、世界中の有力選手たちが「勝負」ま…

遠き大地に思いを馳せながら。

今年も現地に行こう、と思っていながら、諸般の事情で果たせずZOOMと向き合っていた週末。 一日一日はあっという間に過ぎていくのに、登壇したのは遥か昔のことのように思えてしまうのは何でだろう・・・と不思議な感覚に襲われたりもした。セミナーの講義の…

日本女子代表の快進撃と、そこはかとなくこみ上げる申し訳なさと。

サッカー女子日本代表が出場したFIFAワールドカップ。佐々木則夫監督率いる”なでしこジャパン”が、男女通じて日本史上初のW杯制覇を成し遂げ一大旋風を起こしたのも今は昔で、既に干支は一回り。その翌年のロンドン五輪の時はもちろん、2015年W杯で準優勝し…

ひっそりとブログ開設から18年。

ここ数か月、あまりに慌ただしすぎて、様々なエントリーをタイムリーに上げられない、という状況が続いているのだが、この年に一度の節目エントリーすら・・・というところで、ここに書けたのも1か月の時が流れてから・・・というお寒い状況*1。まぁ「節目」…

2023年7月のまとめ

はい終わった7月も・・・。ということで、月末が月曜日だと、月締めのエントリーを書くのもままならない今日この頃。このエントリーも新しい月が始まった後の週末も終わる時間帯になってようやく書けていたりもするのだが(現在23年8月6日から7日に日が変わ…

「フィクション」のずっと先まで。

大谷翔平選手が凄い!! なんて話をすると、何をいまさら・・・という話なのだけど、特にオールスター戦を挟んだシーズン佳境のこの7月は、「凄い」が「凄すぎる」になり、とうとう最後は知り得る言葉を全部ひっくり返してももはや形容する言葉がない・・・…

まだ続いていたのか・・・というニュース。

「グレーゾーン解消制度」に投げ込まれたストレートな問いかけに対し、法務省が発したごく自然な回答によって法務クラスタの一部が大騒ぎしたのはもう1年以上も前のことだ。当時の騒動の様子は、↓のエントリーに生々しく記したのだが、自分の中ではもうとっ…

異常事態。

夏の暑さがおかしい・・・というのは今年に始まったことではない。 最近は一年も経つと曖昧になってしまうが、自分の記憶が正しければ、昨年の今頃だって十分暑かった、はずだ。ただ、今年、街中を歩いていて思うのは、肌で感じる空気の違いである。真夏のス…

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