憲法

最高裁法廷意見の分析(第21回)〜わいせつと芸術の間

「メイプルソープ」写真集の輸入禁制品(「風俗を害すべき書籍、図画」)該当性をめぐる最高裁判決が、随所で好意的に取り上げられている。 これまでの判例に照らしてみれば、「処分取消請求を認めた」という本判決の結論が画期的なものであることに疑いの余…

日教組教研全体集会・会場使用拒絶問題

「日教組は1日、今月2日から開く教育研究全国集会の全体集会を中止すると発表した。会場に予定していたグランドプリンスホテル新高輪(東京・港)の使用契約をプリンスホテル側に一方的に解除され、開催のメドが立たなくなったため。1951年に始まった教研集…

有害サイト削除法案?

年が変わり、政権奪取に向けてより攻勢を強めている民主党の周辺から、驚くべきニュースが出てきている。 「民主党は18歳未満の若年者が犯罪に巻き込まれるのを防ぐため、インターネット上の違法・有害サイトの削除をプロバイダーなどに義務づける法案の国会…

究極の“KY”判決

この日、東京高裁で逆転有罪判決が下された、葛飾区マンションビラ配布事件。 「政党ビラを配るため東京都葛飾区のマンションに立ち入ったとして住居侵入罪に問われ、一審で無罪判決を受けた僧侶、荒川庸生被告(60)の控訴審判決が11日、東京高裁であった。…

最高裁法廷意見の分析(第18回)〜平穏vs自由・暴走族追放条例をめぐるたたかい

少しでも法律をかじったことのある人なら、憲法の世界において「表現の自由」(その一態様としての集会の自由、集団行動の自由も含む)がいかに重要視されているか、こんなところであえて説明するまでもなく、容易に知っていることだろう。 そして、法学徒で…

当たり前のことを当たり前にやれば良い。

与謝野馨官房長官が、インド洋での自衛隊給油活動継続のための新法案が参院で否定された場合の対応に関し、 「日本国憲法の起草者は衆参の議決が二分されることを十分予測して規定を書いた。普通のこととして使っていい憲法上の規定だ。」 と、衆議院での再…

国民投票法案成立

ついに、憲法改正に向けた扉が開かれたのか・・・。 「国民投票法(憲法改正手続き法)が14日の参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。1947年5月の憲法施行から60年を経て、初めて改正に必要な法的手続きが整った。改憲原案は2010年か…

藤田宙靖判事の至言〜「最高裁判決法廷意見の分析」(第12回)

今回取り上げるのは、いろいろと議論を呼びそうな「君が代伴奏拒否事件」。 ネット上でも賛否両論飛び交っているこの事件だが、一方の側の論者が主張するほど「不当な」判決でもなければ、もう一方の側の論者がいうほど「常識的な」判決でもない、というのが…

最高裁法廷意見の分析(第11回)〜変わるもの、変われないもの。

毎度お馴染み、選挙が一つ終わるたびに提訴され、大法廷での審理が繰り返される選挙無効請求事件。 小選挙区制が導入され、かつてに比べると一票の格差が縮減傾向にある衆議院はともかく、参議院に関しては一県最低2人の大原則ゆえ一向に格差が改善されない…

「最高裁判決法廷意見の分析」(第9回)

最一小判平成18年6月23日*1。 小泉首相の靖国参拝をめぐる一連の訴訟で、 初めての最高裁判決として注目を集めた事件。 靖国問題をめぐる議論については、 以前にも言及した記憶があるが、 戦死者を“英霊”として祀り上げることの是非はともかく、 一般市民が…

企業法務と憲法

ろじゃあ氏のブログ*1から着想を得てこのタイトル。 以下は、憲法記念日を記念した、ちょっとした小噺である。 ろじゃあ氏は、ブログの中で、 「日ごろ、ビジネス法務の分野でお仕事をされている方々は業務との関係で憲法を常に念頭に置くなんてことはまずな…

判決の持つ意味(靖国参拝訴訟をめぐって)

月末になって、裁判所が立て続けに議論を呼ぶ判決を出している。 29日には、凍結精子による死後体外受精で生まれた子の認知をめぐり、 東京地裁(奥田隆文裁判長)が請求棄却判決を出し、 今日も、例のアイコン特許vs一太郎の特許侵害訴訟で、 知財高裁(篠…

読み応えのある判決

昨日最高裁で言い渡された、 在外邦人の選挙権をめぐる大法廷判決について、 詳細な検討を書いていたのだが、 ほぼ書き終えたところで、パソコンに反乱を起こされた・・・。 なので、以下簡略に感想を*1。 今回の判決のポイントを挙げるとすれば、 原告が「…

三菱樹脂事件の元原告死去

大学に入って最初に受けた法律科目の一つが憲法だったのだが、判例百選を読んでも、どうしてもいくつかの判決に納得できなくて、やがて、それを所与のものとして受け入れている(ように見えた)教授の講義がつまらなく思えるようになり、間もなく法律科目の…

衆議院解散で・・・

まさか、まさかと思っていたが、 本当に解散になってしまった・・・。 ひっそりと載っていた記事。 「2003年11月の衆院選めぐる一票の格差訴訟、 大法廷に回付されていたが、解散により訴えの利益を欠いたため却下の見通し」 これぞまさに、骨折り損のくたび…

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