今回の五輪ではイマイチちゃんと見られなかった野球を、最初から通して初めて見たのだが、全くもって期待を裏切らないな、星野ジャパン!(苦笑)
というわけで・・・。
準決勝の敗因がどこにあったかは守っていた本人が一番良く分かっていて、しかもそれから24時間しか経っていないのに、同じポジションで守備につかせる配慮なき采配*1にはもはや絶句するしかないが、それで見事なまでに某巨大掲示板住民の期待に応えてしまうGG佐藤も、あまりに立派過ぎる*2。
連日酷使されたあげく最後は火だるまになった川上憲伸や、エースのはずが最後は敗戦処理?と言いたくなるような状況で登板させられて、ぶんむくれたボール投げてたダルビッシュ*3。
打者でも良かったのは青木、西岡くらいで、後の選手達は、コントロールの悪い米国投手のボールを振り回して三振、初球から引っ掛けて併殺、封殺、とくれば、審判のストライクゾーンを批判しても、ほとんど説得力はない。
何より、野球界の将来を考えればとても大事なこの試合に、主将の宮本をベンチで温存してどうするというのだ・・・。
中盤以降、全くいい材料を見つけられないような酷い試合だったこともあったから、最後の方はむしろマゾヒスティックな気分に浸れて気持ちよく見られた。
こんな気持ちの良かった試合は、90年代末期のタイガースの試合*4以来で、我らが阪神タイガースシニアディレクターには、
「素晴しい思い出をありがとう。」
と感謝の言葉を捧げなければならない。
個人的には、これで下手にメダルをとってしまったら、前回のアテネと同じく何も進歩しないまま時間を浪費することになるなぁ・・・と思っていたこともあったし、文字通り「世界」を相手に、長年の積み重ねの上に勝ち取った、100×4リレーや競泳のメドレーリレーの銅メダルと、実質的に4チーム+αの即席チーム同士(キューバは別だが)の争いでしかない野球のメダルの価値を一緒にされては困るので、ちょうど良かったんじゃないか、と思っていたりもするのだが・・・。
土曜日、日本国内でも多くの視聴者が固唾を呑んで見守っていた試合で、世紀の大凡戦。
関係者が失ったものは、決して少なくはないように思う。