人生を誤るな。

小泉純一郎・元首相が引退表明をした神奈川11区に、27歳の弁護士が民主党公認で出馬する方向で話が進んでいるらしい。


当の弁護士は、「あいのり」で“総理”なんてこっぱずかしいニックネームを付けられた上に、決して一般の視聴者向けするパフォーマンスを残したとはいえない(苦笑)人物。


小泉元首相の後継者が例の若いジュニアだから、“目には目を”ということなのかもしれないが、いかにも・・・という感があるのは否めない。


政治的な分析については、良エントリーがあるので*1、そちらをご参照いただければ、と思うが、それにしても気になるのが、この弁護士の今後である。


本人の名前で検索すると、修習が終わった後しばらく在籍していた大手渉外法律事務所のページのキャッシュに行き着くのだが、何をどう勘違いしたのか、1年も経たずに職を捨ててしまったようだ。


一般人が会社を辞めればただの無職(あるいは「元」会社員)だが、弁護士の場合、事務所を離れても「弁護士」の肩書はそのまま使える。


だが、新卒で職業経験もさしてない者が、経験も積まないまま事務所を離れてどうすんの?というのが、業界事情を知る全ての人に共通する感想ではないかと思う。



本人のブログを見れば、(若干目立ちたがりなきらいはあるにしても)言っていること自体は常識的だし*2、政治家になって何かをしたい、という純粋な思いもちょっとはあるのだろう、というのは分かるのだが、それゆえになおさら、彼の先行きを案じないではいられない。


まぁ、選挙で勝てばメデタシメデタシだし、落ちたところで、その先どのような人生を歩むかは本人の自由だから、余計なお世話なのだろうと思うのだけれど・・・。

*1:http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20081017/1224240034

*2:もちろん実体験の裏打ちがないがゆえの軽さがあるのは否めないが、若くして政治家を目指す人間なんて、みんなそんなもんだ(笑)。

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