「転落弁護士」

今日本屋で立ち読みしたのが、元弁護士の内山哲夫氏が書かれた標題の手記。
タイトルのとおり、若手のやり手弁護士から、黒い勢力に囲まれていき、
やがて塀の中に転落していく、という経過が本人の手で描かれている。


これからより多くの法曹が社会に送り出されるにつれて、
無業弁護士、失業弁護士がより増えてくることが予想される。
本書の中でも書かれていたように、
渉外等の巨大ローファームから脱落した人間の方が、
リッチな生活に慣れている割には潰しが利かない分、
悲惨な末路をたどるというのも、核心を突いているように思われる。


法曹、特に弁護士を目指す人間は、
法の世界が、扉一枚隔てて暗い闇の世界をつながっている、という現実を
常に心に留めておく必要があるのだろう。


そう考えると、企業法務担当者なんてものは、
つくづく楽な稼業だと思う。
もちろん、これは法務の仕事に限らず、
世のサラリーマン全てに言えることであるが。

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