混迷総選挙

昨日の夜のニュースを見てひっくり返った、
新党日本」結成のニュース。


何年か前、田中康夫知事が誕生する瞬間を、
まさにその場所で見届けたこともあって、
個人的には今でも好感を抱いている人物なので、
なんでまたこんなところに顔を出してきたのか、
自分の中ではかなり混乱していた。


そもそも、昨日のログでも書いたように、
小林興起先生は、石原慎太郎知事に近い方のはず。


だが、田中知事と石原知事は、大学の先輩後輩とはいえ、
かつて非難合戦を繰り返した言えば「犬猿の仲」。
その後の知事会内部の騒乱の中で、
両者の関係にも変化があったのかもしれないが、
基本的には、国家主義者の石原知事と、市民主義者の田中知事とでは、
政治姿勢は全く異なる。


石原知事と並んで映ったビラをまいたその日に、
田中知事と一緒にニッポン!チャチャチャ!をやる怪(笑)。


ここに来て、総選挙の混迷も、行き着くところまで来てしまったと、
思わざるを得ない。
さらなるどんでん返しがあるのかもしれないが、
正直言って、もううんざりである。


さらに言えば、田中知事が国政に進出すること自体は、
何ら非難されるべきことではないが、
組む相手を間違えているような気がしてならない。


田中知事は、最初の立候補時から、
終始一貫して、地元のTraditionalな「名士層」には、
相当評判が悪い*1


だが、気取った都会派と思われていた「ヤッシー」は、
いつしか地方の自立心と気概を、
表面的には柔らかく、だが時には厳しい口調で、
中央に対して主張する「県知事・田中康夫」になった。


だからこそ、四面楚歌の状況にもかかわらず*2
市中には田中知事を支持する声はいまだ止まないと聞く。


だとすれば、ここで、
郵政民営化賛成か反対か、などという小さな内輪喧嘩に首を突っ込むのは、
決して得策ではなかったような気がする。


ま、自分がぼやいたところで仕方のない話ではあるが。

*1:田中知事誕生の立役者となった八十二銀行の会長にも、やがて決別宣言を突きつけられた

*2:長らく田中知事を側面していた信濃毎日新聞とも、ここ数年は対立関係になってしまったらしい・・・

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