タリーズ20億円

今朝の新聞に、タリーズコーヒージャパンが、
タリーズから「タリーズコーヒー」商標を約20億円で取得する、
という記事が載っていた。


現在払っている年間のロイヤリティーが3〜4億円というから、
結構安い買い物なのかもしれない。


知的財産権」というと、特許権著作権と並んで必ず挙がってくる
「商標権」だが、内実は他の知的財産権とはかなり異なる。


その際たるものとしては、「お金にならない」というもので、
うちのような知財後進企業でも、特許のライセンスやキャラクターライセンスは、
一応サマになりつつあるのに対し、
商標のライセンス実績といえば、ここ数年ロイヤリティ収入「0円」。


「商標は会社の営業の一部なんだから、そんなに安々とライセンスするものじゃ
ないんです〜」といくら説明しても*1
分かってくれない人は分かってくれないのが悲しい。


タリーズ」のようなフランチャイズチェーンは、数少ない例外なわけで*2
それが記事になってしまうと、またミスリーディングになる悪寒がする。

*1:「商標ライセンス」=「商標に化体した信用の供与」である。グループ企業ならともかく、赤の他人に簡単に金で売り渡せるような性格のものではない

*2:もう一つの例外は、「ヴィトン」のように商標=ブランド自体が商品になっているもの

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