ブラック法務担当者列伝〜その1〜

夕刊に載っていたのは、アルプス電機元役員の詐欺被疑事件。

調べによると、岡村容疑者は同社顧問弁護士への報酬名目で現金をだまし取ることを計画。2003年1月から6月の間、虚偽の契約書を会社側に提出し、弁護士名義の架空の銀行口座に振り込ませた4800万円を詐取した疑い

法務の仕事は、外から見るとアンタッチャブルな世界のものが多いので、
他の部署ならネチネチ精査されるような請求書でも、
あっさりと通ってしまうことが多かったりする。
特に弁護士関係のおカネとなるとなおさらである*1

岡村容疑者は1978年に同社に入り、法務などを担当。89年に法務部長、97年10月から法務・知財担当の取締役を務めたが、今年2月に辞任した。

現在56歳、ということだから、29歳で入社、40歳で法務部長、48歳で取締役。
サラリーマン、それも法務部門のサラリーマンとしては、
相当の出世を遂げられている方のように思われるのだが・・・


法を司るものは、常に自らを律していかねばならない、
という言葉が、重く響く*2

*1:以前担当していた弁護士は、顧問料から法律相談料、訴訟の着手金から報酬金に至るまで、請求書というものを一切切らない先生だった(笑)。なので、やろうと思えばいくらでもセコイ真似はできた・・・。

*2:なお、記事によれば容疑者は容疑を否認しているということである。判決が出るまでは推定無罪ということで。

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