国Ⅰ面接方法見直し?

日経の夕刊に、
来年からⅠ種公務員試験の面接を「コンピテンシー面接」に変更する、
という記事が載っていた。


面接方法の手の内を明かすなんて、
人事院も随分気前の良いことをするものだと思うが(笑)、
当社を含め、民間企業の採用面接では今やほとんど主流になっている方法なので、
意外感はない*1


ただ、自分自身何度か面接官をやって思ったのだが、
「過去の体験、行動を語らせることで行動力、判断力を見る」という手法は、
現実にはほとんど機能しない。
概して、些細なエピソードを針小棒大に膨らませた
「自慢比べ」に陥るのがオチである。
そして、そういう面接手法が繰り返されるにつれ、
新たなステレオタイプの解答手法も、また確立する。


そういう負の部分を良く検討することなく、
「新しい」面接手法を導入したのだとすれば、由々しきことだと言わざるを得ない。
民間と同じことをやれば間違いはない、
という悪しき民尊思想は、単なる幻想に過ぎないのだから。

*1:面接で「志望動機」や「自分の得意分野」といったステレオタイプな項目について、突っ込んだ質問をする企業など、もはや皆無だろう。

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