訴訟での証拠収集をめぐる一事例

17日の朝刊の社会面に小さく載っていた記事から、
民事訴訟における文書提出命令に関する一つの最高裁判決にたどり着いた。


最三小判平成17年10月14日*1


これは、労災事故で死亡した工員の遺族が勤務先の会社を相手取って起こした
損害賠償請求事件の中で、
原告側が、労基署の作成した「災害調査復命書」の提出を求めて争ったものである。


労働者側の関係者が、訴訟において企業と争う時、
「武器対等」とは程遠い実態にあることを、
自分はこれまでの法務担当としての経験の中で痛感している。


果たして今回の判決が、そのような実態に一石を投じるものになるのか、
日を追って、少し検討してみることにしたい。

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