TBS vs 楽天

岩倉先生のお名前を見たとき、ふと思い出したのが、
楽天によるTBSの「株買占め」騒動。


知財のみならず、M&Aの世界でも第一人者として知られる岩倉先生は、
TBSの「企業価値評価特別委員会」の委員にもなっていることでも有名で、
一連の騒動が始まって以来、「TBSの切り札」的な報道さえ
なされていたほどである。


ところが、今朝の日経の紙面をよく読むと(11面)、
楽天社外取締役として、
草野耕一・西村ときわ法律事務所代表パートナーが
就任されていることが分かる。


企業価値評価特別委員会」は、
あくまで買収が企業価値を毀損するか否かを判断する機関であって、
企業防衛策を練る組織ではない(はずだ)とはいえ、
利益相反の問題が生じないとは言い切れない状況であるように思われる。


会社法務のスペシャリストを多数揃える巨大組織ゆえの悩み、
というべきなのかもしれないが、何とも複雑な話である。

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