K-1グランプリ決勝大会。
金券ショップで安チケットが出回ってたから、
行ってみようかとも思っていたのだが、
テレビ観戦にして正解だった・・・。
原因は、今年もやはり、“武蔵”だ。
確かに、ガードも一応しっかりしてるし、そこそこ打たれ強い。
ミドルもそれなりに重そうだ。
判定にまで持ち込めるだけの善戦はしている。
だが・・・
去年に続けて、判定は明らかにおかしい。
それに輪をかけてミスリードの実況。
K-1のファンは、別に日本人が勝つのを見たいわけじゃない。
ハイレベルな試合を見たいだけなのだ。
オランダ人が勝とうが、フランス人が勝とうが、ロシア人が勝とうが、
強ければそれで良い。
順当にカラエフを勝ちあがらせていたら、
今年のK-1は、それなりに記憶の残る大会になっただろう。
だが、残念ながら、失笑を買った去年の反省もなく、
同じ歴史が繰り返されてしまった。
ピーター・アーツとジェロム・レ・バンナの“オールドマッチ”は、
実況不要の好試合だったし、
初戦のボンヤスキーは王者にふさわしい完璧な試合運びだったが、
如何せん、その次の試合まで続かなければ意味がない。
準決勝でフェイトーザが容赦なく武蔵をKOしたのは爽快だったが、
決勝のカードが、フェイトーザとシュルトでは、いかにも華がない*1。
勝者がたとえどんなに強かったとしても、
「強い王者」を倒して栄冠をつかまない限り、
ファンは、「新しい王者」とは認めないだろう・・・。
落日のK-1。
オールドファンとしては、嘆かわしい限りである。