大晦日の夜

年越し蕎麦をすすりながら、テレビ番組めぐりをするのが、
自分のここ数年の年越しパターン。


紅白はとりあえずネタにするために録画はしたが、
正直言って、出演者と曲順を見た時点で
テレビに張り付いて見る気は失せた。


一方、民放の方は、「PRIDE」(CX系)と「K-1」(TBS系)という
格闘系二大コンテンツの“並列”というここ数年の定番パターンに加え、
今年は日テレがお笑い芸人のネタ番組をぶつけてきたこともあって、
チャンネルの切り替えが忙しい。


「PRIDE」はメイン、準メインのカードが例年以上に興味をそそるのだが、
明らかなミスマッチカードが混ざっていたり、試合の間の間合いが悪かったりする
ところに難あり。


K-1」は軽量級に役者が揃ったこともあって、
一応番組としては成立するようになったが、
総合ルールでやったり、K-1ルールでやったり、矢沢永吉が出てきたり、
といった、ごった煮感が何となく嫌*1


お笑いは、年が明けてから飽きるくらい見られるだろうし・・・*2


といろいろ迷ったが、結局一番見たのは「PRIDE」。


最大のネタとしては、金子賢(笑)。
実績を考えれば、それ以上にお粗末だったのが瀧本誠
桜庭和志も、相手が美濃輪になってモチベーションが上がらなかったのか、
勝ったものの終始鈍い動き。
クロコップはK-1時代から好きなのだが、
これまたコンディション不良か衰えか、
マーク・ハント相手に世代交代を印象付けてしまったような気がする。


逆にお見事だったのは、26秒秒殺のヒョードルと、
桜井マッハ速人を一蹴した五味隆典


去年まで、好カードが組まれても、
試合自体は消化不良*3といったイメージが強かった「PRIDE」だが、
シウバ対アローナ、小川直也吉田秀彦あたりの試合も
比較的分かりやすい試合で楽しめた。


面白かったのは、試合では負けた小川直也が、
試合後のパフォーマンスで完全に吉田を手玉に取っていたこと。
小川の“演出”に乗らなかったのは吉田らしいが、
勝者インタビューの最中に“ハッスル”コールが響くようでは、
この先が思いやられる・・・。
(このあたりは“役者”としてのキャリアの差というほかない。)


ちなみに、どうでもいいですが(@だいたひかる)、
紅白は白組優勝。
曙は今年も負けたそうな(しかもボビー・オロゴンに・・・)。


とりあえず、あと何分かで2005年も終わる。
事故だの犯罪だのの暗いニュースと、
局地的なバブル再来をうかがわせるような浮かれたニュースしか
耳にしなかったような気がする一年であるが、
来年こそは、地に足のついた、良い年になってほしいと願う。


全く期待はしていないが・・・。

*1:「PRIDE」との差別化を図るのであれば、K-1ルールで戦える役者(not 曙)を揃えるべきだと思うのだが・・・。

*2:もっとも、これまで家族みんなで見られる番組が紅白しかなかったところに、「お笑い」と言うキラーコンテンツが出てきたことは、NHKにとっては脅威だろう。視聴率争いが見ものである(瞬間視聴率ではフジテレビ、平均視聴率では日テレが「紅白」に迫っているのではないかと思うが。

*3:あくまで素人目から見た印象ではあるが・・・。

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