箱根路の“誤算”

あっという間に終わってしまった三が日。
今日も箱根駅伝の復路を観る。


今年の駅伝は、2日間通じてめまぐるしく上位が入れ替わり、
最後に来てシード権争いも三つ巴になる、
という荒れたレースだった。


中継する側にとっては願ってもない展開だったろうし、
おかげで首位が「独走」した時のような、
“過剰な”演出が鼻に付くこともなかった*1


もっとも、そのような展開を“演出”したのは、
有力校の主力選手の度重なる“ブレーキ”というアクシデントだっただけに、
観ていてすっきりしない気持ちは残る。



例えば、優勝候補のうち、
東海大は往路で1区・杉本選手が出遅れ15位、
追い上げたところで、5区でエース伊達選手が区間18位で失速。
復路も6区・石田選手がいきなり区間17位で事実上優勝圏外へ。


5連覇を狙った駒沢大は、往路こそ30秒差の2位と無難につないだものの、
復路7区で安西選手が区間17位、最終10区の糟谷選手も区間17位で
復路11位と惨敗。


順天堂大は、往路の1区・佐藤選手が区間11位、2区・松岡選手が区間15位と
大きく出遅れたのを、4区・村上選手、5区・今井選手の区間新の好走で
カバーして往路優勝。
復路も7区まで独走状態を築いたにもかかわらず、
8区の難波主将が、あわやリタイア寸前の20位。
“復路の順大”のはずが、復路順位は10位に終わっている。


総合優勝した亜細亜大にしても、
復路こそしっかりつないだものの、
往路の2区では板倉選手が区間17位で、
いったんは14位まで順位を下げているのである。


天候不順等の事情があったのは、選手には非常に気の毒だったし*2
それでも全チーム襷をつないだのはお見事というほかないが、
これまで、箱根駅伝で上位に入るためには、
「大きなブレーキを起こさない」というのが絶対条件に近かったことを考えると、
この「全体的な安定感の欠如」は、
何となく気になるところではある。


もちろん、善解すれば、
従来の伝統校だけでなく新興校にも選手が分散したことで、
参加校の戦力が均衡化した、という見方もできるだろう。


今大会で区間賞をとった学校を見ると、
順天堂大(2回・4区、5区)、亜細亜大(9区)、山梨学院大(2区)、
東海大(3区)、法政大(7区)といった上位校の名前が出てくる反面、
総合成績では下位に低迷した学校でも、
中央学院大(2回・1区、8区)、専修大(6区)、城西大(10区)、
といったあたりが、区間賞を獲得している。


中央学院大などは、区間賞が2度ある反面、
18〜20位の区間が3つ、という極端な成績だったために、
総合17位に終わってしまったが、
往路3区で大ブレーキを起こすまでは上位を好走していた。


ただ、悪天候を考慮しても、区間新が1つしか出なかったのは事実で、
早大山梨学院大順天堂大や、
遅れて出てきた駒沢大あたりが覇権を争い、
毎年のように区間新が話題になっていた90年代に比べると、
やはり物足りなさは残る。


自分は、陸上部時代に、3000メートル走って息切れしていた人間なので*3
少々ブレーキになったとしても、20キロ走りきれる選手たちの偉大さは、
重々承知の上なのではあるが・・・。

*1:あくまで比較論であるが・・・。

*2:初日に雪が舞ったかと思えば、二日目に脱水症状を引き起こすような陽気・・・。

*3:中長距離専門にもかかわらず、最後まで“ペース配分”という概念が身に付かなかった・・・。