大人事部様の指令により、
大売り手市場にもかかわらず運悪く自分の会社の網に引っかかってしまった
後輩の学生の接待。
開始直前に笑えるメールが。
「本日はプライベートな飲み会というシチュエーションなので、領収書もらうところは見られないようにしてください。
えー・・・
嘘つきは泥棒の始まりというわけですが何か?
学生の採用にかかわることはやX年、
これまでに接待した内々定学生、はやX人。
その飲み代、プライスレス...(笑)。
何年か前、某官庁に内定していた学生に向かって、
「あの役所には、○モヲタが多いらしいぞ」
といって、大逆転入社ゲット!
その数年後、某大手SIに内定していた学生に向かって、
「S○みたいな暗い仕事やってると、婚期遅れるぞ!」といって、
大逆転入社ゲット!
修羅場をくぐった企業法務戦士にとって、
学生をたぶらかすことなどたやすい。
ちなみに、自分が接した学生の内定辞退率0%。
人呼んで、“ゴッドハンド”。
だが、ここでぶっちゃけ本音を言ってやろう・・・。
灯台出て、しかも法学部出て、
一民間企業に内定もらって「満足です」なんて言ったら、
親が泣くぞ、ごらぁ・・・!!!
確かに、今、自分は楽しく仕事をやっている。
「毎日、充実してますか?」
「もちろん」
と答える気持ちに嘘はない。
だが・・・
自分がここまで辿り着くまでに、
味わった苦労を可愛い後輩に味合わせたいとは思わない。
可能性のある20代前半の若者には、
ちゃちな“安定”に満足しないで、
もっともっと“楽な世界”を目指してほしい。
苦労しなくても20代を満喫できる世界は
この世に確かにある。
(その先はどうだか知らないが・・・。)
経歴ゆえの「偏見」という重い十字架を
わざわざ背負う必要などない。
それが自分の本音だ。
まだ5月だ。
チャンスはいくらでもある。
だから自分は、調子のいいことを言いながら、
心の底では泣いている・・・。
もし君が、
それでも、あえて、うちの会社に入りたい!
という、勇気ある人間なら、
迷わず言おう。
「企業法務戦士を目指せ!」と。
それが、君が幸福に生きる、
唯一の道だと、自分は思うのである。