本ブログの読者の皆様はご察しのとおり、
筆者は極めて無粋な人間である。
ゆえに、流行の音楽には飛びついても
「クラシック」なる高尚な世界の音楽には、
これまでトンと無縁であった。
そもそも何がいけないかと言えば、
育った環境がいけない(あくまで他責)。
下町のセレブが集うわが母校の保護者会において、
“先生を囲んで親子でクラシックコンサートに行く会”が企画されたとき、
関西生まれ&バリバリの関西育ちのうちのおかんは、
チケット代を聞くや否や、
「うちの子には勿体なくて。ホホホ・・・」
と断ってしまったのだから呆れる(笑)。
こう見えても、ガキの頃は、
生意気にピアノなんぞを弾いていたこともあったのだが*1、
これまたうちのおかんが、
調律にかける金と手間隙を怠ったおかげで、
いつしかまともな音は出なくなり、
雑多な日常のごみの山の中に埋もれてしまった*2。
というわけで、
小学校の内職音楽の時間で“鑑賞”したのを最後に、
“クラシック”なる世界とは無縁に生きてきたわけであるが、
最近、ひょんなきっかけである曲を聴くようになった。
これが大体11分くらいの曲なので、
朝通勤電車で目的地の5駅くらい前からかけ始めると、
ちょうどホームに降り立った時に
クライマックスに差し掛かって、
ホームに溢れる人波もなんのその、
軽やかなステップでホームの端から端まで駆け抜けていける。
(・・・ような気がする。)
そんな爽快な“麻薬”として、
ここ何週間か機能している。
まぁ、何で聴くようになったかは、
あえて解説する必要はないだろう。
今年の冬、トリノとカルガリーで輝きを魅せた
村主章枝選手(&高橋大輔選手)のフリーの演技曲。
- アーティスト: オムニバス(クラシック),シークレット・ガーデン,パヴァロッティ(ルチアーノ),フレーニ(ミレッラ),ロンドン交響楽団,ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ボンド,アシュケナージ(ヴラディーミル),近藤嘉宏,キャヴァレロ(カーメン)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/02/22
- メディア: CD
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五輪後の便乗商法に、わざわざ騙されて↑のようなCDを買ってしまい、
惚れこんで聴いてしまっていたわけである*3。
で、いろいろ調べているうちに、
ラフマニノフそのものに興味がでてきたので、
近所のHMVのクラシックコーナーに行ってみた。
さすがに人気があるらしく、
ラフマニノフだけで随分たくさん並んでいるが、
演奏者だのオケの指揮者だのの名前を見ても、
当然ながらさっぱり分からない。
ゆえに、こういうときは、
「値段で決める」(笑)
結果、買ったのは↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1389780
解説が全部英語なので読むのがメンドイのだが、
ピアノ協奏曲の1番から4番と、
パガニーニのラプソディが入っているので、
結構お得かも、と勝手に思ったりもしている。
クラシックの深遠なる世界にどっぷり嵌るのが先か、
それとも飽きるのが先か、
と問われれば、後者になるのが必然、と
筆者自身は予測しているが、はてさて・・・。