希望の灯 〜W杯まであと6日

4年に一度のサッカーの祭典まで、いよいよ1週間を切った。
最近、気が付けばサッカーのビデオを見ている。
4年前に撮りだめした180分テープ約10本(笑)。
全部見ていたら、今年の大会が終わってしまいそうだ*1


あの時は気合入れて、高画質用テープを使いまくっただけあって、
先日録ったドイツ戦よりも、ベルギー戦だのロシア戦だのの方が画質が良い、
というのは皮肉なのだが、
見ていて感じることは唯一つ。

「よくこれでグループリーグ突破できたな・・・」

ドイツ戦での高原2発で目が覚めて、
悲観的ムードが強かったこの国の人々も、
俄然、強気ムードになってきたようだが*2
これまでのヨーロッパ遠征でも、
あれっくらいの“好ゲーム”は度々演じてきているし*3
個人的には、今になってそんなに大騒ぎすることか、という思いが強い。


高原直泰中村俊輔も中澤祐二もいない、
個人技よりも“システム適応力”が重視された小粒なメンバー、
かつ、戦術的にもさほど見るべきものはなかったあのチームが、
2つ勝ててしまったのだから、
個々の能力では4年前をはるかに凌駕する現在のフル代表が、
ブラジル以外は前回と構成に大差ない今大会のグループリーグで
敗退するなど、本来あってはならないことなのだ。


大会前にプレビュー的なエントリーを書くつもりだが、
F組に関する雑感を簡単に述べるなら、

対オーストラリア 
初戦だから苦戦するかも。まぁドローなら問題ないでしょう。
クロアチア
2-0くらいで一蹴してください。
対ブラジル
負けても勝ち点4なら何とかなるでしょう。得失点差だけ気をつけてください。

といった感じで、
負けたときのことなど想像できない。


田中誠選手の離脱は残念だが、
加地亮選手の負傷は、優柔不断の監督に駒野起用を決断させた、
という点においてむしろプラスに考えた方が良い。


高原‐柳沢の2トップなら相性は問題ないし*4
決定機こそ逃したが、大黒選手の動きも悪くない。


ドイツ戦で2点目を挙げた、
中田英−中村−駒野−高原のコンビネーションは見事なものだったし、
最近やたら叩かれることの多い宮本恒靖選手も、
ドイツ戦に関して言えば、終了直前の身体を張った守備だけでもう十分*5
川口能活選手も思ったほど悪くはなかった。


心配があるとすれば、
ここに来て不調に磨きをかけた感のある左サイドと
相変わらず冴えないベンチの采配くらいだろうが、
本番になれば、きっと南米の血が騒いで何とかしてくれるだろう。


・・・というわけで、
グループリーグ突破できるかどうかで、
延々と不毛な議論を繰り広げる騒がしいメディアは放っておいて、
12日のオーストラリア戦のパブリックビューイングを終えたら*6
7月1日早朝4時、“運命の準々決勝 対ウクライナ戦(at ハンブルク)”を
どこで見るかを考えることに暫し頭を悩ませたい、と思っている。


何と奇想天外な、と思われる方も多いだろうが、
まぁ、1ヵ月後を楽しみにお待ちあれ・・・。


(追記)
マルタ戦を終えて、
また悲観論が出てきてもおかしくないところだが、
強豪国から2点取れても、
より格下の相手からそれ以上の点が取れるとは限らない、
というのがサッカーというゲームだと思う。


今の代表チームは、格下相手に守られると、
どうしても今日のようなダメダメな試合になってしまう
傾向があるのは、
予選の時の戦いぶりからも分かっていたことだし、
いまさら悲観することでもあるまい。


あえて言えば、この時期のマッチメークとして
疑問が残ったのは確かで、
大勝利で景気付け、のつもりだったのなら、
さらに力が落ちる相手を選ぶべきだったし*7
実戦に備えるのであれば、
本戦出場国ならセルビア・モンテネグロやスイス、
敗退国ならベルギーやブルガリアあたりとの対戦を組めば、
もう少し噛みあった試合ができたのではないかと思う。


ま、いずれにせよ、所詮は練習試合なのだから、
大して気にすることではないのだが。

*1:ちなみに、大手電器量販店に行ったら、日本代表とタイアップした某フィルムメーカーの録画用ビデオテープが平積みになっていたが、どうせなら「重ね録り」じゃなくて、長期保存用の商品にしてほしかった・・・。代表が酷い試合したら、さっさと重ね録りして消してしまえ、というお告げなのか(笑)。

*2:もちろん、その裏にはベタベタなメディアの盛り上げがあるのだが。

*3:一昨年のイングランド戦、チェコ戦、去年のギリシャ戦など。

*4:この前のドイツ戦で、柳沢が1.25列目(笑)の選手だということをあらためて再認識できた。

*5:後半43分、シュバインシュタイガーが抜け出した決定的なシーンでペナルティエリア内でシュートを止めたシーン。

*6:既に都内某所店内観戦予約済み。

*7:欧州のナショナルチームでそこまで力差があるチームを連れてくるのは大変だから、地元の3部、4部のチームとかになるのかもしれないが・・・。

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