シンドラー効果

部屋に帰って、
自分の昨日のエントリーに付いたブクマの数を見てびっくり。


来訪者数も立ち上げ以来最高の数字になっているし、
それだけ皆様の関心が高かったということなのだろう。


10日付の夕刊では、
スイスのシンドラー本部、
ツィンマーマン広報副部長のコメントとして、

「同グループ幹部が「来週初め」に東京で記者会見し、死亡事故などに対する見解を表明する」

という情報が掲載されており、
さらに、これまでの対応については、

「コミュニケーションの問題があったことは承知している」

と述べていることが報道されている*1


これを見て確信したのは、
やはりこの会社は“完全中央制御”だったんだなぁ、
ということ。


これだけ人々の心証が悪化した中で、
ここからどういう“巻き返し”を見せるのか、
本場の“広報戦略”のお手並みを拝見したいところである*2


ちなみに、余談だが、
中央制御型外資系企業と契約交渉をしていると、
いろいろと辟易させられることが多い。


当然ながら日本法人に
法務担当者なる担当者がいるはずもないから、
いちいち本社にお伺いを立てるたびに待たされるのは
まだ許せるのだが、
法律英語の誤訳が多いのはさすがに看過できず*3
無理やり原語を推測しながらやり取りするのも面倒になって、
直接交渉に切り替え、その後、酷く苦労した記憶がある・・・*4


異国に進出するのは簡単だが、
そこで一人前のビジネスをやっていけるだけの
体制を整えるのは大変。


“出先”が失態をさらせば、
本国でどんなに評価が高い会社でも、
その国で商売を続けるのは難しくなる。


裏返せばそれは、
外国に進出している日本企業も、
肝に銘じていなければならないことなのだろうけど。

*1:日経新聞2006年6月10日付夕刊13面。

*2:元々、“広報戦略”の本場は欧米ですから・・・。

*3:‘consideration’とか‘non-exclusive'とか‘grant-back’とか・・・。

*4:契約英語が読めても、ビジネスレターが書けるわけではない(当たり前だ)。気付いたときには後の祭り・・・。

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