さすがイタリア、といった感じの
準決勝第一試合。
延長戦、それも後半からしか見ていなかったりするのだけれど*1、
それだけでも十分堪能できる試合だったし、満足感は高い。
延長後半も14分台に入って、
観客だけじゃなくて、フィールドのドイツの選手たちも、
みんなPK合戦を意識し始めた時間帯に、
一気に試合を決めてしまうのが、
イタリアのイタリアたる由縁。
レーマンと地元サポーターを相手にしたPK対決は、
自軍にブッフォンを擁するとはいってもいかにも不利。
ゆえに勝負を決めるべきところできっちり決める。
それがアズーリ・・・。
大会前に心配されていたドイツのDFは、
終了間際になってもきれいなラインを保っていたし、
レーマンは相変わらず好セーブを連発していた。
でも、あのピルロのノールックパスはね・・・。
目の前を通っていくボールを漫然と見送らざるを得なかった
シュバインシュタイガーの心境やいかに。
そして、その先には脅威のDF・グロッソ。
流れの中では必然的な一点のように見えたが、
よく見ると、あの角度からのシュートなんて、
早々決まるものではない。
で、とどめは、“del piero!”*2。
ユベントスは3部落ち、ACミラン他ビッグクラブも2部落ち、
が予想される“セリエの危機”の中で、
これだけの集中力を発揮できる選手たちに、格の違いを感じる。
ドイツは、ノイビルの投入が遅すぎたような気もするし、
下げるならクローゼよりも
ミスの目立つポドルスキーの方だったような気もするのだが、
あそこまで闘えば、さすがに誰も責められない。
ホント、恐れ入りました。
これで大会の終幕に向けての流れも見えてきた気がする。
もう一つのカード、
イタリアの相手にふさわしいのはどこか、と言われても、
俄かには答えを出すのは難しいが、
これまでの流れからして、
“紛れ”で勝ちあがることはありえない。
勝ったチームが強い、と後になって言われるのは、
勝負事の常であるが、
今大会に関して言えば、期待を裏切ることなく、
強いチームが勝っている、というのが率直な印象である。
ゆえに決勝のカードは・・・・?
明日の朝までのお楽しみ(笑)。