祝・ジェフ千葉、ナビスコ杯V2!!

去年、テレビの前で喜びに湧きつつも、
その場にいない口惜しさを味わったゆえ、
今年はどうしてもこの目で見たい、と思っていた
ナビスコ杯決勝@国立競技場。


最終的に完売したプラチナチケットを何とか入手し、
今年二度目のジェフ戦ライブ観戦。


去年とは違って、
早々とリーグ優勝の可能性は失われてしまい、
最近のリーグ戦の結果も芳しくないとあって、
リーグ創設時からの宿敵*1鹿島アントラーズ相手に、
せめて見せ場だけは作って欲しい、
と祈りながら見つめた試合だったが・・・。



結果だけみれば2-0の完勝。堂々のV2。


だが、先制点が入るまでの80分は、
「延長戦→PKに持ち込めたらラッキー」という雰囲気に
支配されていた、というのがホントのところ*2


前半は確かにジェフペース。
だが、“水を運ぶ”選手はいても、
的に向かってきちんと放水できる選手がいないのが今のジェフ。


山岸智選手がフリーで抜け出してペナルティエリアに侵入したのが
一番得点に近いシーンだったが、
“柳沢病”が伝染ってしまったのか、
相手DFに対して見事なセンタリング・・・(脱力)。


巻選手はマークが鹿島の屈強なCBコンビのマークがきつかったのか、
自由に仕事をさせてもらえない。


お家芸のサイド攻撃は、
右から水野晃樹選手が再三アタックを仕掛けるものの、
シュートすればふかすし、クロスしようとすると精度の低さゆえ
相手DFの餌食となる。


守備陣を見ても、
出場停止のストヤノフの穴はやはり大きく、
代役の中島浩司選手のところでなかなかボールが落ち着かないし、
第三のGK、岡本昌弘選手のセービングも心なしか頼りなく映る。


一方の敵方は、チャンスこそ少ないものの、
前半は左サイドを深くえぐる深井正樹選手と、
飛び道具でゴールを脅かす増田誓志選手がキラリと光り、
後半に入ると、野沢−アレックスミネイロのホットラインと、
新井場徹選手の個人技がより一層の輝きを見せた。


ゴールに向かう手数こそ千葉が鹿島を上回っていたようだが、
ひやりとするシーンの数は、明らかに敵方の方が多く、
先に点をとられてしまえば、一挙に大量失点につながっても
おかしくはなかった。


まぁ、それが一瞬にして違う流れになるから、
サッカーは面白いのだが・・・。


結果的には、最後に覚醒した水野選手*3が勝負を決めた*4


前半早々に、機能していないハース選手を坂本隊長に替えた英断*5や、
先制直前の岡本選手の好セーブが流れを変えた、
という側面があるのも確かだが、
いずれにせよ、後半残り10分、
全くゴールの予感がしないタイミングで先制点をもぎ取ったことが、
試合全体の流れを決める上で非常に大きかったのは間違いないところ*6


“いわゆる実力の差”以上に点差が開いた結果を見ると、
“流れ”を味方に付けることの意義とその難しさを
あらためて感じてしまうのである・・・。


なお、この日、満員札止めの国立競技場で、
スタントの半分を埋め尽くした黄色を見て、
何ともいえない感動を覚えた。


サポーターの応援の中身そのものは、
まだまだ百戦錬磨のアントラーズのそれに及ばないものの*7
少なくとも、スタジアムに入った瞬間に
反対側に陣取るサポーターの数に圧倒されていたような時代は、
もはや過ぎ去った、というべきだろうか*8


次に紙吹雪が舞う時、
自分が立ち会えるのかどうかは怪しいものだが、
できることなら、この熱気が永遠に続くことを、と
今は願うのみである・・・。

*1:といっても、一方的にやられたことの方が多かったのであるが・・・。

*2:スポーツニュースのダイジェストなどでは、終始ジェフが攻めていたような編集が施されていたが・・・。

*3:先制ゴール&2点目アシストのCK

*4:MVP獲得、副賞はナビスコ商品1年分(笑)。前々から才能は皆が認めていた選手で、年代別の代表にも選ばれているし、ルックスもかなりいい。ゆえに、阿部選手が抜けた後の“ジェフの顔”になるのは間違いない選手だと思っていたのだが、もしかすると、この先一気に全国区のスターへ階段を駆け上っていくのかもしれない。

*5:先制点をアシストしたのは、いつものような坂本隊長の切り込み&サイドを転換する大きなパスだったし、後半に入って“定位置”に落ち着いて以降、山岸智選手とのコンビネーションもなかなか冴えていた。ベテランの域に達しつつある坂本選手ではあるが、今日のような動きをコンスタントにできるのであれば、日本代表で必要とされる日は必ず来るはずだ。

*6:先制点の直後に阿部選手のヘッドで2点目をとった後は、鹿島の猛攻も鳴りを潜め、逆にジェフはノリノリで攻勢を仕掛けていたから、あとはジェフサポとしては、ただホイッスルが吹かれるのを待てばよかった。

*7:応援歌の節回しにはこだわらないて良いから、全員がよりシンプルにまとまれる応援スタイルを確立して欲しいものだと思う。

*8:もちろんそこには、感動と同時に寂しさもあるのだが。

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