言わずもがな、NHK杯フィギュア選手権の話。
土曜日の女子シングルフリーで、
SPの順位どおり浅田真央、村主章枝、中野友加里、と、
3選手が1、2、3と表彰台を独占したのに続き、
日曜日の男子シングルフリーでも、
小塚崇彦選手がSPから順位を上げて3位に入る健闘を見せ、
上位は高橋大輔、織田信成の2選手がハイレベルな競り合いの末、
そのまま1,2で、これまた表彰台独占。
浅田真央選手の“世界歴代最高記録”を挙げるまでもなく、
日本勢にとっての“ホームアドバンテージ”は大きかったようで*1、
しかも、参加していた外国選手の中に一線級の選手がいない、
とくれば、この結果は容易に想像できたのであるが、
それでも、これまで相手如何にかかわらず、
世界のシニアで土俵に上がれる選手を3人も揃えることすら
難しかったことを考えると、
何と大きな進歩なことか。
加えて、以前、日本選手が出ると退屈なものになりがちだった
エキシビジョンでも、
上位6名が、それぞれの持ち味を生かして
堂々と見せ場を作っていたのが嬉しい。
もはやもっと大きな大会で表彰台を独占しても、
誰も文句は言わないはずだ。
結局ファイナルは、
女子
安藤美姫選手(アメリカ・優勝、フランス・2位)、
村主章枝選手(カナダ・2位、日本・2位)
浅田真央選手(アメリカ・3位、日本・優勝)
男子
織田信成選手(アメリカ・優勝、日本・2位)
高橋大輔選手(カナダ・2位、日本・優勝)
と、現在の格どおり順当に日本勢5人が進出。
特に女子は、今の力関係を考えると、
表彰台独占も夢ではない。
深夜に放送されていた全日本ジュニアでも、
ジュニアの大会とは思えないくらい、
シニアでも通用するような質の高い演技が
続々と披露されていたのを見ると*2、
この先、がますます楽しみなのであるが・・・。