「今年一番印象に残った」シリーズ(その2)

今年一番印象に残った一般ニュースといえば、
やはりヒルズ族の“転落”、ということになるのだろうが、
筆者としては、ホリエモンより村上世彰代表逮捕のニュースの方が、
インパクトは強かった。


元々ドンキホーテ的な香りがした堀江元社長と違って、
上代表はどちらかと言えばエスタブリッシュ側の方、という印象を
受けていただけに・・・。


「どんな悪いことをしたのか」というところをきちんと掘り下げることなく、
「何となく悪そうなヤツだ」といって特定のスケープゴートを叩く
メディアの愚かさが例年以上に浮き彫りになった一年でもあったと思う。


あれだけ騒がれたヒューザー耐震偽装事件なんて、
結局ほとんどの“容疑者”が微罪の“余罪”だけしか立件されずに
確定しているわけで、当局が適当に描いた事件の構図に悪乗りする
メディアに対しては、もっと視る側が目を光らせていかないと、
この国の暴走に歯止めがかからなくなってしまうような気がしてならない。


一方スポーツニュースの中では、
荒川静香選手の金メダルでも、WBCでもファイターズ優勝でもなく、
シーズン終盤になって電撃的に発表された城彰二選手の引退と、
東京国際女子マラソンでの高橋尚子選手の失速、が
一番印象に残った。


90年代半ば〜後半にかけて時代を象徴してきた選手が
フェイド・アウトしていくプロセスを見るのは、
何となく物悲しいもので、
特に城選手は自分と同世代だけに、
もう一度J1で勇姿を見たかったのであるが・・・。

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