「子どもを産む機械」発言騒動

柳沢伯夫厚生労働相の“失言”が相当バッシングを受けているのだが、個人的には講演の中でちょっとクチが滑った、という程度の話で、国を挙げての大騒ぎをする、というのはいかがなものかと思う。


少子化を女性サイドの問題として語ること自体がそもそも問題」という指摘は、自分ももっともだとは思うのだけれど、老若男女問わず世の中には同じような考え方の人々がたくさんあふれているわけだし*1、大臣だけをスケープゴートにしても始まらんだろう、と。


どんなに古臭い思想の持ち主であっても、必要な政策をきっちり導入できるのであれば、それはそれで優秀な政治家というべきだし*2、政治家なんてそんなものだと思うのだけれど、最近は、ちょっとした言葉尻を過激に取り上げるメディアが多くて、いささか食傷気味でもある。


いずれにせよ、厚生労働省のトップがこの有様なのだから、これで一連の雇用制度改革にもますます逆風が吹くことは間違いないところで、何ともいえない空しさに襲われたのは筆者だけではあるまい・・・。

*1:そもそもいわゆる“少子化対策”の多くは、女性側の“支援”にスポットを当てたものになっているのだし。

*2:筆者自身は“少子化対策”の必要性自体あまり感じていないのであるが。

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