一寸先は光明。

連日、テレビで世界フィギュア関連の特集が組まれている今日この頃。


毎年、春分の日前後に開かれる、この年度終わりの風物詩だが、今年の初めにチケットを探してプレイガイドをはしごしてた時には、まさかこの時期、こんなふうに東京でのんびりテレビを眺めているなんて想像もしていなかった。


本当ならば今頃、新しい土地で、期待と不安の入り混じる4月からの生活にいろいろ思いを馳せていたはずで、段ボールのヤマに囲まれながら、週末のヤイコのライブと、その後に迎える東京での最後のイベントのことをあれこれ考えていたはずで・・・。


人生なんてどう転ぶか分からない。


昨年の五輪最終組滑走、世界選手権銀メダルの村主章枝選手が母国での晴れ舞台に立つことができなくなるなんて1年前には誰も想像できなかったのと同じように、自分のスケジュール帳が、3月の終わりになっても仕事のスケジュールで埋め尽くされるなんて、つい数ヶ月前まで考えもしなかった。


ここ数年繰り返される年度末の“お見送り”。送り出される方になりたいと願って、もう何年になるか分からない。


出て行く者の晴れ晴れとした顔と、残された者の複雑な表情のコントラストを目の前に突きつけられるたび、自分が置かれている環境の厳しさを思い知らされて、それでもまだ残り続ける自分に何ができるのか、考えさせられる日々。

ありがとう、と君に言われると
なんだかせつない
さよならの後も解けぬ魔法
淡くほろ苦い
The flavor of life
〜♪「Flavor of life」詞Utada Hikaru


「出て行った人間が皆成功しているわけではない」とか、「何事もほどほどが一番」とかいったネガティブな発想で自分を慰められるよりも、もっと前向きな、「辞めていった人間にはできない何か」をすることに自分の存在意義を見いだせれば良いのだが、残念ながらそれも自己満足の域を出ることはなさそうだ。


まぁ、一度会社人生にピリオドを打つ決心をした人間には、失うものも怖れるものも、もはや何も残っていないわけで、4月の声を聞き、散りゆく桜を眺め、初々しい新入社員のデカイ声の挨拶に驚かされ、そして「中堅幹部(笑)」として、採用の面接をする頃になれば*1、暑苦しい位のエナジーを発散させながら、いつものように、上司だの先輩だのに活入れまくってるのかもしれないが・・・。


一寸先を闇だと思うか、それともそこに光明があると思うか、ちょっとした気の持ち方次第で人生どうにでもなるもんだ、そう言い聞かせて、2007年度もわが道を突っ走るのみ。 


梵天企業法務戦士は、かくありたい。

思い通りにいかない時だって
人生捨てたもんじゃないって
〜♪「Flavor of life」詞Utada Hikaru

*1:ちなみに、今年はこのあたりの時系列がどうなるのか良く分からんがw

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