伝統の「G1」が消える?

おそらく優駿誌や一般の競馬雑誌ではとっくの昔に話題になっていただろうに、迂闊にも記事を見るまで気付かなかった・・・。

「日本国内で開催される競馬で、外国馬が出走できない日本ダービーなどの重賞レースのグレード表記が、「G」から「Jpn」になることが23日までに分かった。レースの格付けは従来通り。」(2007年3月24日付朝刊・第41面)

ICSCの国際ランク「パート1国」への昇格に伴う措置、ということで、近年の急激な国際化の流れの中ではやむを得ないことだとは思うが、やはり伝統のクラシックに「G1」という称号を付すことができない、というのは少々残念な気がする。


もっとも、これは公式プログラム上の話だけで、国内メディアで報じられる際には、通常の「G1」と「国際G1」という使い分けになるのではないかと思う。


なお、産駒を求めて世界中のバイヤーが北海道のセリに参加しに来る状況では(そしてそのようなところに“販路”を求めていかないと、今後馬産地の活況を維持していくことは難しいのではないかと思われる現代の状況では)、これまでのように単に“クラシック馬”という看板をぶら下げているだけではアピールに欠けることになるから、意地でも「国際G1」を取らせるために、大牧場の生産馬の競走馬としての寿命がより長くなっていくことも考えられるのであって、そのような効果が期待できるのであれば、この変更も決して悪いことではない、ということになるのではなかろうか。


いずれにせよ、つい最近まで「外国馬」どころか、「外国産馬」の出走すら拒んできた我が国の競馬サークルの体質を鑑みると、随分変わったなぁ。と思ったりもするのであるが・・・。

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