大きければいいってもんじゃない?

最近、この国でもビッグ・ローファームの合併のニュースが新聞紙面を賑わすようになっているのだが、そんな中、気になるニュースが。

「あさひ・狛法律事務所(東京・千代田)のメンバーの一部が、東京青山・青木法律事務所(同)に合流することが30日、明らかになった。合流するのは狛文夫弁護士ら7人が主体。あさひ狛は西村ときわ法律事務所(東京・港)と今年春に合併し国内最大の弁護士事務所となる予定だが、主力メンバーの一部は新事務所に参画しない。」(2007年3月30日付夕刊・第3面)

元々、仕事をお願いする側からすれば、法律事務所が巨大化してもそんなに大きなメリットがあるわけではない*1のだが、当の先生方の方にも様々な事情がおありのようで、大合併の話に絡んだ離合集散の噂も、いろいろなところで耳にするようになってきている。


金融や一部の装置産業を除けば、組織の規模が巨大化してうまくいくことなんて民間企業でもそうそうないのであって、優秀な腕と頭脳を不毛な組織マネジメントに割くくらいなら、少数精鋭の組織で、自分の腕一本で稼いでやろう、と思うのは、弁護士の先生であれば当然の発想だと思うのであるが、果たしてこれから先、ローファームの勢力図はどう変わっていくのだろうか?


なお、こちらとしては、事務所の組織が大きかろうが小さかろうが、それは大して関係ない話であって、大事なのは、信頼できる先生が一人いるかいないか、という一点に尽きるのであるが・・・。

*1:仕事にかかわる人間の数が多くなる分、チャージも当然ながら上がってくることになるし・・・。

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