人が動く春。

会社法といえば・・・の葉玉匡美氏。
久しぶりにブログを覗きに行ったら、なんと、3月末に検事を退官されてTMI法律事務所に就職されたそうで・・・*1


昨年秋に法務省民事局から特捜部に異動されて、本格的に本業復帰か、と思われていた矢先のことだけに驚きであるが、例の本*2の執筆メンバーに名前を連ねていた方々が続々華麗なる転身を遂げられていることからすれば*3、遅かれ早かれ、といった感はあった。


何せ、商法全面改正、という何十年かに一度の大事業に携わった、というただそれだけでも、業界の「看板」としては必要十分なものだろうし、何よりも「自分が作ったモノを自分で使ってみたい」という思いは、どんな仕事にも共通する心情だろうから・・・。


もっとも、民間企業では、会社の企画部門から現場の最前線に転出した社員が、「自分の創ったルールに首を絞められる」なんて話はよくあることだけに、果たしてスケールの大きいこの世界で、その偉大な「看板」が毒になるかクスリになるかは、他人事なれど興味のあるところである(当のご本人にとってみれば、余計なお世話以外の何ものでもないだろうが(苦笑))。


ちなみに、会社法絡みの事件で裁判所に行って、相手の代理人に葉玉弁護士が付いていたりしたら、「立法者意思は○○で・・・」などという議論は、筆者ならずとも到底する気にはなれないことだろう(笑)。



なお、4月に入ってからページビューが急増しており、一日1,000件を超えるペースで推移している。


新生活が始まって、手持ち無沙汰にネットにつないでいる人が増えたせいもあるのかw、なんて思ったりもするのであるが、検索語を拾ってみると、「末吉綜合」「末吉綜合法律事務所」がやたらに多いことに気付く(爆)。


他人の動静が気になるのは、サラリーマンだけではない、ということだろう・・・*4


ま、いずれにせよ、筆者はこういった華麗な世界とは無縁の人間なので、高見の見物を決め込む次第(「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ〜♪(植木等氏追悼・・・))。

*1:葉玉氏のブログ、『会社法であそぼ。』(http://kaishahou.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/tmi_b870.html)より。TMI法律事務所のサイトにも早速掲載されている(http://www.tmi.gr.jp/staff/partner/m_hadama.html)。

*2:葉玉匡美編著『新・会社法100問』(ダイヤモンド社、2005年)。もちろん、『一問一答』をはじめとする正規解説本の執筆メンバーとしても名を連ねていらっしゃる方々である。

*3:郡谷大輔氏(元経産省技官)→現在司法修習生(のはず)、山本憲光氏(元検事)→西村ときわ法律事務所(http://www.jurists.co.jp/ja/attorney/detail/noy.shtml)。

*4:なお、末吉先生の新事務所のHP等は現時点では開設されていないが、森濱田松本のHPからは先生のお名前は消えている。恒例になりつつある『MHM知財実践セミナー』(去年は「基礎セミナー」だったが、基礎にしては高度な内容が多かったので名前を変えたようだ)の講師陣を見る限り(http://www.mhmjapan.com/_res/usr/6545/IPseminar2007.pdf)、名の通った先生方は未だ在籍されているようだが果たして・・・?

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