日経新聞の法務面に「リーガル3分間ゼミ」というコラムがあるのだが、今日付の記事の中で、フレックスタイム制の簡単な解説が掲載されている。その中の以下のくだり、
「上司の指示でもコアタイム外に社員を働かせることはできない」
「会社側が社内会議に出席を求める際も「あくまで設定時間内に行うよりない」
を読んで、あれ、そうだったっけ? と思ったのだが、実際に厚生労働省のQ&Aを読んでも*1同じようなことが書いてあるから(Q3)、建前ではそういう解釈になってしまうのだろう。
これが実態に即しているかどうかは、フレックスタイム制の会社で仕事をしている方であれば、容易に答えが出ると思うのだが(笑)、コアタイムなし(全日フレックス)の勤務形態も見られるようになってきている今、あまり硬直的な解釈で考えることは、かえって働く側の利益を損ねるのではないか、とも思う・・・*2。
毎日朝にミーティングだの朝礼だのが入っていれば明らかに制度趣旨に反するが、たまに早朝の打ち合わせだの会議だのを入れるくらいのことは、大目に見たほうがいいんじゃないんだろうか、と。
ちなみに筆者は典型的夜型人間なので、朝の会議はなるべく勘弁願いたい、と常日頃から思っているのも事実なのだが・・・。
*1:http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/kijunkyoku/flextime/980908time06.htm
*2:元々命じられてやるという性質が薄い「残業」とは違って、会議への出席は半ば義務づけられたものだけに、必要な会議が朝開けない→フレックスタイム制をやめよう、という話になってしまっては、かえって労働者にとって不利益となる。