昔、よく通った道を久しぶりに歩いてみた。
東京の街の移り変わりは激しすぎて、
コンビニのあった場所は居酒屋に、
近くの公園には何か新しい建物が立ち、
そして、アパートの目の前にはコンビニ。
ほんの5年ほど前の話なのに、昔の面影を探すほうが大変で。
あのまま二度、三度と冬を越え、夏を越えていけば、
今頃、どんな絵を描けていただろうか・・・・、
そんな風に思ってしまうことが、今でも、ないとは言わない。
まぁ、あの時、どん底で拾い集めたささやかな光の破片は、
ようやく一本の糸でつながりつつあるし、
今は昔を振り返っているヒマなどないのだけれど、
全てを洗い流せるほど、サバサバした人間ではない、
というのは、自分が一番良く分かっている。
・・・何にせよ、今年の夏だけは負けられない。
全てはそこからだ。