新刊書籍の紹介、というには少し時間が経ってしまっているのだが、週末に本屋で本を物色している時に見つけた2冊をご紹介。
- 作者: 山上和則,藤川義人
- 出版社/メーカー: 青林書院
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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- 作者: 大阪弁護士会知的財産法実務研究会
- 出版社/メーカー: 商事法務
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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青林書院の方は、お馴染みのシリーズで、いわゆるQ&A方式で知財ライセンス契約に関する諸論点を解説しているもの。
最初の方の概説は、まぁ教養程度に読んでおけば良いか・・・といったところなのだが、第2章の各論以降では、具体的な例文も交えて、なかなか細かいところまで解説が書かれている。執筆陣もなかなか豪華な顔ぶれだ。
一方の、大阪弁護士会の書籍の方は、ライセンス契約に限らず、開発契約から譲渡契約、さらには演劇、映画といった特殊分野の契約まで例文とその解説が掲載されており、最低限の“スタンダード”を押さえるには有意義な文献といえるように思う。
もっとも、この種の書籍にありがちな話だが、価格は、筆者の希望購入価格の倍くらいになってしまっているのが残念なところ(それゆえ、筆者も一読はしたが買っていない(苦笑))。
また、この種の契約マターは、どうしても細かいところにヒネリが必要で、実務サイドが一番知りたいのもその点なのだが、「標準書式」の解説という本の位置づけ上、そこまでを期待するのは到底無理な話といえ*1、それゆえ、今一歩物足りない、という感を味わうことも覚悟せねばならないかもしれない*2。
今手元に同種の書籍がない、という方(会社)にとっては、手に取ってみるだけの価値はあると思うので、ここで紹介した次第であるが、筆者としては、実務サイドにとって必須のこの種の書籍が、より低廉な価格で提供されるようになることを願うのみである・・・。