民主党が大勝した参院選。
予想外の出来事と言えば、丸川珠代候補が当選したことくらいか(笑)。
選挙の勝ち方が分かっている人間が全部仕切れば(それでいて相手がボンボン素人総裁が率いる与党であれば)票の流れは当然変わってくるし、それに相手の失策という追い風が吹けば、この結果も頷ける。
もっとも、参院選だから野党に投票した、って言う人もたくさんいるだろうし、これで何かが変わると思うのは大間違いだろう。
個人的にはむしろ、これだけの野党風が吹いている中で、公明党、共産党、社会党といったスパイス的政党の退潮に、以前として歯止めがかからないことの方に不安が募る。
思想的な基軸が曖昧なまま、二大政党制時代に突入することの恐ろしさ。
自民党から出馬しても全然不思議ではないような元・若手官僚に一票を入れても、コテコテの労組OBに1票を入れても、「民主党」に票が入ることに変わりはない現状において、与党だ野党だ、という色分けをすることにどれだけの意味があるのか疑わしい。
今の衆議院議員の任期が満了する2009年秋までの間に、今回の選挙で確定した参議院の構成が変わらないことを考えると、このまま政権交代に進んでいく可能性もゼロとはいえないが、次なる選択をする前に、「自分たちが選んでいる者が一体何者なのか」見極めるだけの冷静さは必要なのではないか。
そう思った、日曜日の夜更け・・・。