遠出する時はいつも、本だの、法律雑誌だの、日頃目を通していない資料だのをカバン一杯に詰め込んでいく習性がある。
ゆえに、旅先でも出張先でも、不必要に重い、大きい荷物を抱えていってしまって、怪訝そうな眼差しを向けられるのが常。
だが、それだけ苦労して持ち運んでいるにもかかわらず、自分の部屋に戻るまでの間に、それらの資料類に全部目を通せた試しがない・・・。
「そんなもの置いてくればいいのに、結局余計な荷物になるんだから」
と何度言われても、なかなか変えられないのは、それがある意味、今の自分自身を象徴しているような行動だからなのかもしれないが。