休めない夏休み

先日旅の話をちょこっと書いては見たものの、実際のところ今年の夏もほとんど休みはとっていない。


今週なんぞは、管理部門の人間なら計画的な長期休暇をとってもおかしくない時期ではあるし、営業系の人間もちょこちょこ休みを入れたりしているようなのだが、概して彼らには、「重たい仕事を誰かに振ってから休む」という合理的な習性がある(苦笑)。


ゆえに、振られた側としては、返事がすぐには返ってこないと知りつつも、休み明けに彼・彼女たちがロケットダッシュを駆けられるよう、淡々と契約パターンを組み立て、紛争解決のアイデアを出し、時には上司を理論的に“騙す”ためのテクニックを捻出して、メールで伝授するほかないのである。


オフィスに行けば、さすがにかかってくる電話は少ないし(その代わりメールボックスにたまっている未開封メールの数はいつもより多かったりするが・・・)、上司から声がかかることも少ない(大体こういう時は、休んでいるか、お茶飲んでいる情報収集しているかのどちらかだ)から、いつもの平日よりは仕事がはかどる。


だが、もらった仕事を片付けた後には、自分の仕事が待っている。


夏休み明けを狙って締め切りが設定されているような書き物はもちろんのこと、本来定期的・恒常的にリニューアルすべきマニュアル類や研修教材などを一気に書き換える、というのがこの時期の大事なミッション。


8月が過ぎれば、9月、10月、そして年の瀬へ、怒とうのように押し寄せる仕事の中、あっという間に時間が過ぎていってしまって、そんなものに手を付ける余裕がなくなってしまう、ということは、自分が一番良く分かっているのだ。



日頃から時間管理をきっちりして、効率よく仕事ができるタイプの人間なら、夏の暑い最中、もっとのんびりできるのだろうけど、自分の場合はまぁムリということで・・・。


そういえば、先月から今月にかけての時候の挨拶と言えば、

「お休みはいつ取られるんですか?」

だが、士業の先生方の中にも、

「ああ、今年は海外に○週間・・・」

とバカンスを満喫されている風の方もいれば、

「いろいろやることがあるんで事務所にずっといますよ」

という人がいたりして、こういうところに人となりが現れるものだなぁ、と思う。


別に前者のタイプの先生が悪い、というわけではないが、筆者としては、当然ながら後者のタイプの先生に共感するわけで(笑)。


元々、ベースになる仕事の量も、仕事に対する情熱も向上心も、筆者なんぞとは桁が違う先生方のことであるから、比較するのは明らかに失礼だというのは承知の上ではあるのだが、ここはひとつご勘弁願いたい・・・w。

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