昨日の天皇賞・秋、最後の直線が荒れた(笑)。
五十嵐冬樹騎手騎乗のコスモバルクがインの方でよれてカンパニーの進路をカット。さらにそこから外の方に次々と玉突きのように波及し、外から追い込むはずのアドマイヤムーンやダイワメジャーなどの有力馬が軒並みあおりを受けて失速。
最内からスルスル抜け出したメイショウサムソン以外の上位馬は、ほぼ全馬影響を受けていた状況だっただけに、当然これは審議。
ああ、こりゃヒドイなぁ、バルク降着だなぁ・・・。
と思っていたら、降着になったのは、
???
確かに良く見ると、デピュティの方が派手によれているのだが、柴山騎手の
「ちょうどいい位置取りで行くことができましたが……。内からコスモバルクが来て、外に逃げてしまいました。申し訳ありません」(太字筆者)
http://keiba.radionikkei.jp/news/20071028K63.html
というコメントを見るまでもなく、原因を作ったのはあくまでもコスモバルクだから、なんかトバッチリだなぁ・・・と気の毒に思ったりもする。
戒告を受けた五十嵐騎手の騎乗に対しては、一見温厚そうな福永祐一騎手が、
「コスモバルクは毎回、毎回やっている。五十嵐さんはG1に乗る騎手じゃない。(ローカルの)福島にでも行っていればいい。勘弁してくれ」
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_date1&k=2007102800138
と吐くくらいだから、まぁ、テレビで見たとおり、なのだろう。
もっとも、祐一の発言に対しては、「今回が初めてじゃないなら、最初からあおりを受けないように、インを狙えばよかったじゃん。っていうか、お前がバルクの鞍上だったら真っすぐ走らせることができたんかい?」という突っ込みも当然予想されるところなのではあるが、それは言わないのが大人のマナーというものか(笑)。
筆者が指摘するまでもなく、ジョッキー同士のコメントのやり合いには、一種の心理戦としての側面があるので、五十嵐騎手には、額面どおりに受け取らないことをお勧めしたい*1。