今年のG1レースの中で、一番の盛り上がりを見せるはずだったエリザベス女王杯で、こんなに苦い思いを味わされるとは、JRAも角居調教師も、トコトンついてないなぁ・・・と気の毒になる*1。
元々、夏場の調整過程が不安視されていたウォッカ陣営のこと、前走が負けた時点で来年を見据えて休養に出すという選択肢もあっただろうに、あくまで“ダービー馬”のプライドにかけて引っ張った結果がこれ。
仮に、年内レースに使えるようになったとしても、“ドタキャン”の悪印象を拭い去ることはできないだろうし、最優秀3歳牝馬に選出される可能性も消えたに等しい。
ここはさっさと大草原に帰して捲土重来を期すのが、馬にとっても人にとっても賢明というべきだろう*2。
それにしても・・・
我らが“ツンデレ”スイープは珍しく直線でいい位置に付けてたのに、最後の最後まで、ゴール前のじれったさ全開で終わってしまった。
上がりのタイムだけ見れば、今回も33秒台。それでいて差し切れないところに、この馬の最大の“持ち味”があるといってしまえばそれまでなのだが・・・*3。
残念ながら、これで引退決定*4。
個人的にはジャパンCを走る姿が見たかったのだが、まぁ、それは馬主が決めることだから仕方ない。
今は、種牡馬を病院送りにしない(笑)、よき繁殖牝馬になることを願うのみである。
*1:早朝に一番人気のウォッカがハ行で出走取り消し。当然ながら、同馬絡みの馬券は全て払戻し対象になるから、JRAとしては一瞬にして売上げの数十パーセントを失ったことになる。
*2:朝青龍と違って、ワイドショーに責められることもない(笑)。
*3:結局、2着、3着入線は、去年と同じダメダメシスターズ(フサイチパンドラ、スイープトウショウ)。違うのは1着入線した3歳馬が降着にならなかったことくらいか(苦笑)。今のダイワスカーレット相手だから勝てるとは思っていなかったが、4着以下はちぎっているだけになおさら無念さが募る。
*4:http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=horse&a=20071111-00000026-kiba-horse