海の向こう側では早くも秋の大統領選に向けて、民主・共和両党の予備選がヒートアップしているようである。
候補者の中には、かの地のロースクールでJ.D.の学位を取得している方も多い。
ヒラリー・クリントン(イェール)、バラック・オバマ(ハーバード)、ジョン・エドワーズ(ノースカロライナ大チャペルヒル)の民主党の有力三候補はあまりに有名だが、共和党の方でも、検察官として活躍したルドルフ・ジュリアーニ(ニューヨーク)をはじめ、ミット・ロムニー(ハーバード)、フレッド・トンプソン(ヴァンダービルト)と有力どころの候補者を揃えている*1。
高等教育のシステムも、「法曹」、「政治家」という職業の位置づけも異なる米国と我が国で単純に比較するのは適切ではないのかもしれないが、洋の東西問わず、法というものが政治プロセスと密接にかかわっていることに変わりはない。
近い将来、法科大学院出身者が、“タレント候補”としてではなく、法律家としての能力や行動力を純粋に評価されて、続々と政界にうって出る日が来るのかどうか、注目したいところである。
なお、アメリカ大統領選をもう少し深く味わいたい方に(笑)、お勧めしたいゲームを一つ。
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華やかな政策論争の陰で、辛らつなネガティブキャンペーンによる潰し合いも行われている大統領選。
まさに「ペイントボール」という喩えがふさわしいのかもしれない。
(補足)
ついでに、もう一つ、少し手間はかかるが、↓なんかもある。
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