昨年の春頃に同じような趣向のエントリー*1を載せた記憶があるのだが、今年もそういう季節になったようだ。
「日本経済新聞社広告局は2007年10月から12月にかけて、09年春卒業予定の全国の大学三年生を対象に就職希望企業調査を実施した。」
昨年のエントリーで紹介したのはリクルートの調査結果だったので*2、ちょっと比較はできないのだが、上位に入っている会社をご紹介すると、
1 全日本空輸(ANA)
2 三菱東京UFJ銀行
3 トヨタ自動車
4 松下電器産業
5 ソニー
6 シャープ
7 東京海上日動火災保険
8 みずほフィナンシャルグループ
9 サントリー
10 三菱商事
といった感じになる。
ここで出てくる会社(ないしそこに勤めている人)のほとんどとは、自分の短い職業人経験の中でも何らかの接点があるので、各社の名前の下に挙げられている「志望理由」を見ながら、“ニヤニヤ”しているところなのだが、以前のエントリーでも書いたとおり、下手なことを書くと不人気企業に勤めている社員のヤッカミ、と言われてしまいそうなので、ここはそっとしておいて、学生の皆さんには、もう少し夢を見ていてもらうこととしたい(笑)*3。
なお、日経本紙では、
「「企業の知名度」と「仕事のやりがい」「将来性」の三項目を基準にしたところ、学生が最も重視したのは「仕事のやりがい」だった。」
「「知名度は低いが、やりがいのある仕事ができる企業」を志望すると答えた学生の割合は80.8%にのぼった。」(日本経済新聞2008年2月8日付朝刊・第11面)
などというコメントも掲載されているのだが、
おいおい矛盾してないか・・・w
まぁ、自分も人気ランキングの上の方から受けてったクチだから*4、他人のことをとやかく言える道理などない。
ただ今になってひとつだけ言えることがあるとすれば、「仕事のやりがい」というのは、「企業」に与えてもらうものではなくて、「目の前にある仕事の中から見つけるもの」だ、ってことくらいだろうか。
要は、「やりがいのある仕事ができる」かどうかは、本人の気の持ちよう次第で決まるもので、入った会社によって決まるものではない、ってことなのだが、実際に仕事に就く前からそんなふうに悟り切ってる学生がいたら、それはそれで怖い、かもしれない・・・。
*1:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20070413/1176474950#tb
*2:それはそれで、あと数ヶ月もすれば出てくることだろう。
*3:個人的には上位企業の志望理由として「規模が大きい」というのが出てくる理由が全く理解しかねるのだが(爆)、ここも語り出すと市井の感覚から離れた議論になりかねないので、やめておく。
*4:もちろん当時のそれ、であって、今のランキングで上位に出てくる会社は数えるほどしかないのだが(苦笑)。