ニューアルバムを引っさげての矢井田瞳のツアー、「COLORROCK LIVE 2008」@グランキューブ大阪。
- アーティスト: 矢井田瞳
- 出版社/メーカー: 青空レコード
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: CD
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彼女のライブに行くのは、2002年末の東京ドーム以来、これで7ツアー*18度目*2になるが、本場大阪で観るのは初めてのことで、大いに期待していた。
・・・で、どうだったかと言えば、やっぱり本場のファンは期待を裏切らない(笑)。
2階席でも後ろの方までノリノリだし、聴くところは聴く、弾けるところは弾ける、とメリハリもついている。
さらに言えば、会場を包む雰囲気が暖かい。
他のメジャーアーティストのライブに比べれば遥かにマシとはいえ、それでもどこかしらアーティストに対する“品定め”的な視線が飛ぶ東京のライブに比べると、大阪のライブは“お帰りなさい”的な空気に満ちた、心地よい空間だったように思う。
(以下ネタバレあり)
正直、往年のファンにしてみれば、今回のセットリストには物足りなさもあるところで、特に、“B'coz・・・”“ルクバク”(跳べる系)や“手と涙”“Life's Like A・・・”(聴かせる系)といった初期のライブから歌い継がれてきた名曲や、新定番になりつつあった“月の涙”“Pajama Holiday"あたりの曲が完全に抜け落ちていたのは、相当ショッキングだった*3。
それに、声の調子があまり良くなかったようで、数少ない“ナツメロ”系の曲の高音部に差し掛かると痛々しいくらい・・・*4。デビューしてから間もない頃のパワーあふれるライブを見聞きしてきた人間としては、ちょっとした寂しさを感じさせられる時間になってしまった。
ファンブログ等でも随所で取り上げられているが、終盤のMCで相当意味深な発言が出ていて、久々に“How”*5が歌われたり、新作以外の曲の選曲に強いメッセージ性が感じられたりしたこととあわせて考えると、今の形でのホールライブは、もはや見納め、ということになってしまうのかもしれない(杞憂ならそれに越したことはないのだが)。
今は、残念というか悔しいというか、そんな気持ちしか出てこないのだけれど、イチローのような時代を超えたアスリートでもいつか一線を退かねばならないときはくるわけで、どこで「一区切り」を付けるのかは、その人自身の人生観に則って決めるべき話だと思うので、ファンとしてはそれをありのまま受け入れるしかないのだろう。
そして、卑近な話ではあるが、今ツアーの最終シリーズとなる東京2Daysのチケットが手元にある自分としては、来月どういう選択をすべきか、が試されることになりそうである・・・(平日なので行くのはほぼ諦めていたのだが、この状況ともなると行っとかないと悔いが残りそうな気がしないでもない)。