春の学会予告・2008年春

先月、どこよりも早く(!)著作権法学会のご紹介をしたりもしていたが、いよいよ5月になり、学会シーズンも本番になってきたようである。


今年は工業所有権法学会も東京開催になっているし、関東在住の知財マニア諸兄には、知財系学会のハシゴでもお勧めしておくことにしたい。(以下先生方の敬称は略します)

日本工業所有権法学会
6月7日(土)国士舘大学世田谷キャンパス
<個別報告>
1.医薬関連特許の強制実施に係る発明の公共性 
・・・関東学園大学 加藤暁子
2.商標権の保護範囲 
・・・ 東北大学 蘆立順美
<シンポジウム>
「発明の本質的部分の保護の適否−均等・消尽・間接侵害の成否の場面を中心に」
1.侵害の成否の判断基準の取扱い方に関する一考察−技術的思想に着目すべき場面とイ号に着目すべき場面の区別という観点から 
・・・ 北海道大学 田村善之
2.発明の技術的思想に着目した統一的な侵害判断基準構築の模索 
・・・ 早稲田大学 高林龍
3.発明の本質的部分−独占権と「等価交換」したもの
・・・ 知的財産高等裁判所*1 三村量一
4.米国特許法における発明の本質的部分
・・・ ワシントン大学 竹中俊子

今をときめく花形論点(しかも3連発(笑))をめぐって、知財業界のスタープレーヤーが競演するシンポジウムなどは、大枚はたいてでも聴きに行く価値はあるなぁ・・・と思う*2


幸か不幸か、今年も自分が足を踏み入れることはないだろうが、来年無事、学会年報が発売されるようだったら、買うしかないだろうと。


なお、一足早く行われる予定の著作権法学会予告も再掲させていただくことにしたい。

著作権法学会 2008年度研究大会
日時:2008年5月24日(土)10:00〜17:00
場所:一橋記念講堂(学術総合センター2階)
  (東京都千代田区一ツ橋 2−1−2)
<個別報告>
村井麻衣子(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科講師)
「フェア・ユースにおける市場の失敗理論をめぐって」
<シンポジウム> 「権利制限」
(司会)上野達弘(立教大学法学部准教授)
上野達弘(立教大学法学部准教授) 「総論」
横山久芳(学習院大学法学部准教授)「英米法における権利制限」
駒田泰土(上智大学法学部准教授) 「大陸法における権利制限」
小島立(九州大学大学院法学研究院准教授)「条約における権利制限」
島並良(神戸大学大学院法学研究科教授) 「権利制限の立法形式」
飯村敏明(知的財産高等裁判所判事〔部総括〕)「著作権侵害訴訟における権利制限の主張と判断」
山本隆司(弁護士)「権利制限の共犯従属性」

*1:現在の所属とは異なるのではないかと思うが、ジュリスト1356号に掲載されていた肩書をそのまま掲載。

*2:凡人には到底理解できない議論になる可能性も高いのであるが、条件は皆同じだろうからw

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