最近ひょんなきっかけで、“尾崎豊”を聞くようになった。
以前のエントリーでも書いたように、尾崎豊というアーティストの世界観を過度に美化するような言説には筆者は決して組していないし*1、「尾崎を聴け」なんて生徒に呼びかける大人はたやすく信じないようお勧めしたいところなのだが、そういったイデオロギーを離れて純粋に音楽として聴く分には、曲も詞も決して悪くない。
それをあらためて感じさせてくれるのが、4年前に出たトリビュート・アルバム。
BLUE ~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI (CCCD)
- アーティスト: オムニバス,斎藤和義,槇原敬之,Crouching Boys,Cocco,Mr.Children,橘いずみ,175R,宇多田ヒカル,岡村靖幸,大森洋平
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/03/24
- メディア: CD
- クリック: 14回
- この商品を含むブログ (61件) を見る
ミスチルや宇多田ヒカル、槇原敬之といった大物も参戦しているこのアルバムであるが*2、個人的にはCoccoの「ダンスホール」と橘いずみの「路上のルール」だけで元が取れるんじゃないか、と思っている。
「路上のルール」なんぞは、デビュー当時、“女・尾崎”と言われたアーティストが実際に唄っているわけだから悪くなるはずもないのだが・・・。
まぁ、
僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで
♪「僕が僕であるために」詞・尾崎豊
なんて詞をマジメに聞いていると、いろいろと考えることも多くなってしまうので*3、純粋に新しい息を吹き込まれた曲だけを味わうのが、大人にとっての正しい楽しみ方なんだろう、たぶん。
*1:過去エントリー:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20070426/1177810419参照。
*2:今ではすっかり一般的になった“トリビュート”のハシリのような作品。コピープロテクトが玉に傷・・・なのだが(苦笑)。
*3:勝ち続けられなくなってからの方がいろんなものが見えてくるんじゃないか、とか、いや、勝ち続けていれば違うものが見えたのかもしれない(苦笑)、とか・・・。