パ・リーグは、1位と6位以外はどうひっくり返ってもおかしくない状況だし、一時期タイガースの独走でペナントの行方は決まった、と思われたセ・リーグも、とち狂った読売の猛追により、とうとう今日のゲームが終わった時点で1ゲーム差。
本来なら今頃左うちわでパ・リーグの熱戦を見ているはずだった一タイガースフリークとしては、
「全部“星野ジャパンが悪い”」
のひとことで片付けたいところだが*1、そもそも星野は球団関係者だし、われわれがこんなことを言うのはもっとひどい目に遭っているドラゴンズファンに申し訳ない*2。
大体、今年のシーズン初めは、プロ野球のペナントレースの行方になど大して興味はなかった。
虎の調子が良ければよいで、「あの弱小球団が変わるものだなぁ・・・」と他人事のように眺めるだけ、悪ければ悪いで、「そろそろ虎バブルもはじける頃だなぁ・・・」と淡々と眺めるだけ、だったはずだった。
さすがにシーズン終盤、しかも優勝争いに辛うじて絡んでいる、となると、「帰りがけの電車の中でプロ野球速報の結果をチェックし、家に帰ったらスポーツニュースにまずチャンネルを合わせる」というお決まりのパターンに戻らざるをえないのだが、シーズンの最初から追いかけていない分、どうしても俄かファン的な後ろめたさが残ってしまう。
学生の頃、首位から何十ゲームと離されたシーズン終盤になっても、なお、“読売に負けると腹立たしさが先に立って次の日不機嫌だった”自分はどこへ行ってしまったのだろう・・・?
心をかき乱す要素が少なくなったのは、生活の平穏のためには好ましいことなのかもしれないが、それが大人になって年を取ることの裏返しなのだとしたら、なんだかちょっと寂しい。