不思議な違和感。

今日の神戸新聞杯で人気に応えて快勝したダービー馬・ディープスカイ


ブラックシェルの猛追を受けても先頭を譲ることなく、ゴール前でもう一伸び、というレースぶりには何らケチをつけるところはない。


だが、その名前にはちょっとした違和感がある・・・。


* * *


「ディープ」と言えば、「ディープインパクト」という歴史に残る傑物がつい2年前まで走っていたばかり。


それに引き続いて「ディープ○○○」と来れば、当然何らかの関係があると思っても不思議ではないのだが、共通しているのは父系がサンデーサイレンスの血筋であるくらい。


それ以外は母系も違えば、馬主も生産牧場も違う。


下級条件をうろちょろしているレベルであれば、“偽ディープ”と揶揄されたくらいで終わっただろうが、春の変則三歳2冠で秋のG1も狙える位置にいる馬だけに、この名前の紛らわしさはどうにも気になる。


元々「世界に通用する馬を作る」ことをテーマに掲げている吉田兄弟と、彼らに近い馬主は、“フサイチ”とか“メイショウ”だとかといった、日本的冠名を馬につけない傾向にある。


ディープインパクト」にしても、「ディープ」が冠名になっているというわけでは決してなく、外国人が読んでも意味が分かる単語を馬名にしただけだから、他の馬主が同じようなコンセプトで付けた名前が偶然符合しても不思議ではない。


だが・・・


ディープスカイ」は現3歳馬。中央競馬に馬名登録したのは、まさに“ディープ旋風”の余韻が残る時期だったはずで、“偶然の符合”というには無理がある。



馬主としては、世紀の名馬にあやかったつもりなのかもしれないが、今後タイトルを引っさげて種牡馬入りした時に、生産者に誤認混同をもたらさないか。


そして、何よりも、彼らの仔馬たちがデビューする頃になって、「ディープ○○」とか「○○ディープ」とかいう名前があふれるようになれば、より混乱が増すことが懸念される(笑)。


「ディープ二世」なんてフレーズを安易に使うことはできないが、かといって「ディープインパクトディープスカイ)二世」だと長すぎるし、「インパクト二世」「スカイ二世」だと、何のことだか分からない。


もちろん、走ってる馬に罪はないので、このまま“元祖ディープ”を乗り越えるくらいの活躍を期待したいものではあるが・・・。

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