予備選が始まって以来、ハラハラドキドキさせられる展開を挟みながらも、最後は盤石の人気を背景に圧勝したバラク・オバマ候補。
「黒人初」の看板ばかりが目立っているが*1、年齢を見ても若干47歳、と相当若い。
全米を巻き込んで盛り上がる“キャンペーン”から伝わってくる活気・熱気に加え、振り子の如し修正の原理が機能する彼の国の様子を見るたびに、「民主主義国家はかくあらねば」という思いに駆られる方も決して少なくないことだろう。
もっとも、隣の芝はいつでも青く、近くの水はいつでも濁って見える。
華やかな報道の陰で繰り広げられている暗闘のきな臭さは、たぶんこの国のそれと実質的に大して変わらないだろうし、スケールが大きい分、もっとタチが悪いのかもしれない。
そういうことも一切合財ひっくるめて、“民主主義国家ならではのエンターテインメントだ”なんて開き直れれば、自分の国の選挙も、もっと愉しく眺められるのかもしれないけれど、そこまではまだ、醒めた目で見られない自分もいるわけで。
まぁ、遅かれ早かれ、この国でも“天下分け目の大決戦”が繰り広げられるのだろうから、“遠く離れた海の向こうの国の人”になったつもりで、ちょっとでも楽しめるように、心の準備を整えておこうと思う(笑)。
なお、歴代民主党政権とは相性が芳しくない我が国が、今回のオバマ候補の勝利&民主党による上下両院制圧、という事態にどう対応するのか、ちょっとだけ興味はある。