遠くの選挙は美しく見えるものだが・・・

予備選が始まって以来、ハラハラドキドキさせられる展開を挟みながらも、最後は盤石の人気を背景に圧勝したバラク・オバマ候補。


「黒人初」の看板ばかりが目立っているが*1、年齢を見ても若干47歳、と相当若い。


全米を巻き込んで盛り上がる“キャンペーン”から伝わってくる活気・熱気に加え、振り子の如し修正の原理が機能する彼の国の様子を見るたびに、「民主主義国家はかくあらねば」という思いに駆られる方も決して少なくないことだろう。


もっとも、隣の芝はいつでも青く、近くの水はいつでも濁って見える。


華やかな報道の陰で繰り広げられている暗闘のきな臭さは、たぶんこの国のそれと実質的に大して変わらないだろうし、スケールが大きい分、もっとタチが悪いのかもしれない。


そういうことも一切合財ひっくるめて、“民主主義国家ならではのエンターテインメントだ”なんて開き直れれば、自分の国の選挙も、もっと愉しく眺められるのかもしれないけれど、そこまではまだ、醒めた目で見られない自分もいるわけで。



まぁ、遅かれ早かれ、この国でも“天下分け目の大決戦”が繰り広げられるのだろうから、“遠く離れた海の向こうの国の人”になったつもりで、ちょっとでも楽しめるように、心の準備を整えておこうと思う(笑)。



なお、歴代民主党政権とは相性が芳しくない我が国が、今回のオバマ候補の勝利&民主党による上下両院制圧、という事態にどう対応するのか、ちょっとだけ興味はある。


クリントンの8年で懲りているならば、その後の8年の間にも十分な手を打っていて然るべきだと思うのであるが・・・・*2

*1:最近「24」を見過ぎている筆者は、「黒人大統領」と聞くとパーマー兄弟の悲劇を思い浮かべて不吉な予感に囚われてしまうのだが・・・(苦笑)。

*2:また今回ここで、「人脈が・・・」という同じセリフを再び繰り返すようなことになるのであれば、正直目も当てられない。

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